ヨガマットも着替えも不要！　座ってすぐに効果的なヨーガができる！

なぜ「着席ヨーガ」かというと……ヨーガをしたいと思っても、実践するのを、あきらめてしまう人々がいたからなのです。
その大きな理由が、床に坐れないことでした。

ひざが痛い、腰が痛い、正座ができない、あぐらがかけない。
椅子に座る生活に慣れた若い人や、施設などで、車椅子に座っているお年寄り、会社でデスクに座っている時間が長い人もみんな「着席さん」です。
ヨーガマットを用意して、床に坐って……というのは、ちょっと無理、と思っている方も。

このヨーガは、日々、 「着席さん」がかかえている、首のこり、肩のこり、腰の痛み、目の疲れ、猫背、足のむくみなどを改善し、緊張、ストレスなどをほどきます。
ヨーガとはいえないほどの、ゆるさ加減なのでからだを動かすことに苦手意識がある人も、ぜひ試してみてください。
今、座っているその席で始められます。

◎着席ヨーガのいいところ
１日中、着席している時間が長い私たちは、その姿勢が悪いと、からだにやがて支障をきたします。
着席ヨーガのポーズ（からだをほぐす・のばす・筋力をつけるなど）によって、着席の姿勢が整います。

着席の姿勢が整った状態で、仕事や勉強ができれば、疲れにくい姿勢で、１日を過ごすことができます。集中力が増し、効率もよくなります。

また、着席ヨーガは、椅子に座って、すぐに簡単な呼吸法を実践することができます。そうすることで、こころも安定させることができるのです。
床に坐っての瞑想のときに感じる足のしびれや痛みはありません。

からだをあまり動かせない方でも、着席ヨーガのゆるく簡単な動きを実践することは可能です。
ヨーガのこころのもち方や考え方を知って、自分を解放させることもできるのです。

●赤根　彰子：大学で美術、大学院で仏教学・インド哲学を学ぶ。学生時代よりヨーガを実践し、インドに渡り、ヨーガ道場にてヨーガを学び、インドのヨーガ大学を卒業。東京・横浜にて、ヨーガの指導、執筆等をおこなう。ヨーガ指導歴31年。アサンガヨーガクティ主宰。「着席ヨーガ」をはじめとして「リラックスヨーガ」「マントラヨーガ」など多数のクラスを開催。
　著書に『こころのヨーガ』（アノニマ・スタジオ）『いつでもどこでも ヨーガな暮らし』（佼成出版社）『毎日を平穏にするヨーガの習慣』（清流出版）他。

はじめに
なぜ、着席ヨーガなのか　
着席ヨーガの効能とは　
着席ヨーガをするときは　
オロオロ、イライラ、タメコム……状態別におこなえます　

◎◎　１章　着席ヨーガで「からだ」を整えます　◎◎
からだとは
からだの声を聴きます
座ります
すべての着席ヨーガに共通するワンポイント
１　首をほぐします
２　肩をほぐします（１）
３　肩をほぐします（２）
４　目の筋肉を動かします
５　目の疲れを癒します
６　首と肩をほぐします
７　血色をよくし、顔のシワをのばします
８　手首をほぐします
９　手の指をほぐします
１０　足首をほぐします
１１　ひざを動かします
１２　ふくらはぎを刺激します
１３　腰をほぐします
１４　腰をのばします
１５　腰をそらします
１６　股関節を柔軟にします（１）
１７　股関節を柔軟にします（２）
１８　便秘に働きかけます
１９　腹筋を刺激します（１）
２０　腹筋を刺激します（２）
２１　背筋をのばします
２２　背中を柔軟にします
２３　側筋を調えます
２４　内臓を刺激します
２５　腸を刺激します
２６　消化力を高めます
２７　邪氣を払います
２８　手の指先の冷えを解消します
２９　足先の冷えを解消します


◎◎２章　着席ヨーガで「呼吸」を調えます◎◎
呼吸とは
呼吸を意識します
やさしい呼吸法
１　手の動きをともなった呼吸法
２　足の動きをともなった呼吸法
３　首の動きをともなった呼吸法
４　胸を開く呼吸法
５　口で吐く呼吸法
６　口で吐く浄化法
ヨーガの基本呼吸法
７　気持ちが安定する腹式呼吸法
８　肺が浄化される胸式呼吸法
９　気持ちが上向く肩式呼吸法
１０　自律神経が調うヨーガ完全呼吸法
１１　鼻の通りをよくする浄化呼吸法
１２　ほてりを抑え冷静になる呼吸法
１３　記憶力を高める片鼻呼吸法
今を生きるために、今を呼吸する


◎◎３章　着席ヨーガでこころを調えます◎◎
こころとは
こころの声を聴きます
こころの状態を感じます
リラックスします
「着席」で瞑想します
呼吸に意識を向ける集中法
幸せの瞑想法
「着席さん」向け　ヨーガこころのお話
悩みの原因を知りましょう
こころを乱す原因をとりのぞきます
こころの平和をもたらす生き方