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白日

1,870円(税込)
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発売日2020年11月10日
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  • ISBN コード : 9784041098844
  • サイズ :四六判    総ページ数: 304
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 128 × 188 × 22.3 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

組織の論理の中、いかに、人間でいられるか―。 風太郎賞受賞作家の会心作

 千日出版の教育部門で課長を務める秋吉に衝撃的な情報が入った。事業を率いる梶原局長の中3の息子が、謎の転落死を遂げたというのだ。部署が一大プロジェクト――大手進学塾と合併し社を独立、IT企業との提携のもと、最新技術を駆使した[引きこもり・不登校対策]を打ち出す新時代の高校を開校――に臨んでいたときだった。
 プロジェクトは一時中止になり、事故ではなく自殺という噂が社内では急速に広まる。秋吉は部下の前島と調査を開始するが、人事課の飴屋から警告される。以前から、社長派と専務派が対立する社内。会社の上層部は秋吉に隠蔽を働きかける。少年の死という状況のもと、彼らが気にするのは自社の利益追求と保身だった。

 信頼できない上司、暴走する部下、情報戦の様相を呈す社内派閥抗争……。もはや社内に信用できる者はいない――。

 子どもたちの未来のために新しい学校をつくる、その志を持って教育事業を推進してきた秋吉の運命は。少年の死の真相は。
 現代社会の欺瞞を暴き希望のありかを探る、明日のサラリーマン・エンタメ!



===
会社組織の中で生きる者として、
そして、一人の父親として、
いかに「人間」でいられるか――。

第10回〈山田風太郎賞〉受賞作家の会心作!

著訳者プロフィール

●月村 了衛:1963年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒。2010年『機龍警察』で小説家デビュー。12年『機龍警察 自爆条項』で第33回日本SF大賞、13年『機龍警察 暗黒市場』で第34回吉川英治文学新人賞、15年『コルトM1851残月』で第17回大藪春彦賞、『土漠の花』で第68回日本推理作家協会賞、19年『欺す衆生』で第10回山田風太郎賞を受賞。他の著書に『追想の探偵』『機龍警察 狼眼殺手』『悪の五輪』『東京輪舞』『暗鬼夜行』『奈落で踊れ』など。