地政学入門

地政学入門

世界を動かす「見えざる力の法則」、その全貌。地政学テキストの決定版!
著者: 佐藤 優
定価: 1,056円(税込み)
発売日:2021年11月10日
世界を動かす「見えざる力の法則」、その全貌。地政学テキストの決定版!
アメリカの対タリバン戦争敗北は、地政学を軽視した結果である。

地政学は帝国と結びつくものであり、帝国は国民国家を超える。
帝国の礎にはイデオロギーがあり、それは「物語の力」が核となっている。
地政学はナチスの公認イデオロギーとなっていたがゆえに封印されていた、危険な「物語」でもある。
危うい物語が浸透していくと、世界は知らぬ間に大きな危機を迎えることになる。
無批判に受容してはならない政治理論のエッセンスを、国際政治の具体例を基に解説していく珠玉の講義。
対立が激化する米中、イランを筆頭に勢力圏の再編が進む中東、混迷の中央アジア、ブロック化と理念維持の狭間で苦闘するEU、反日と反韓の疑似戦争が続く東アジア。
世界はいまだ、グローバルでなくインターナショナルのせめぎあいが中心となっている。
帝国化する時代を読み解くには、地政学が大きく、有用な鍵となる。

■宗主国なき帝国、植民地なき帝国
■何が島で何が岩か、暗礁か
■「イスラム国」は「原因」ではなく「結果」
■琉球占領の計画もあったアメリカ
■中国西側が「イスラム国」化する危険性
■信頼醸成サミットの目的
■国旗・国歌が制定されても民族は形成されない
■宗教は重要な地政学の要因
■十字軍が再び

※本書は2016年7月に晶文社より刊行された『現代の地政学』を改題のうえ、再編集を行い、加筆修正したものです。

【目次】
新書版まえがき
まえがき
第一講 地政学とは何か
第二講 ハートランドの意味
第三講 ヨーロッパと中東
第四講 海洋国家とは何か
第五講 二一世紀の地政学的展望
あとがき
参考文献一覧
  • ISBN コード : 9784040823881
  • サイズ : 新書判 総ページ数: 312ページ
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 108 × 173 × 14.0 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります
●佐藤 優:作家・元外務省主任分析官。1960年東京都生まれ。85年同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省入省。在ロシア連邦日本国大使館勤務等を経て、本省国際情報局分析第一課主任分析官として、対露外交の最前線で活躍。2002年背任と偽計業務妨害罪容疑で東京地検特捜部に逮捕され、512日間勾留される。09年、最高裁で上告棄却、有罪が確定し外務省を失職。05年発表の『国家の罠』で第59回毎日出版文化賞特別賞を受賞。翌06年には『自壊する帝国』で第5回新潮ドキュメント賞、第38回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。

新書版まえがき
まえがき
第一講 地政学とは何か
最も危険な理論/ユーラシアとは何か/地政学とは「物語の逆襲」/インテリジェンス機関の最悪情勢分析/物語が持つおそるべき力/貨幣という物語/贈与と返礼/地政学とファシズム/ユーラシア主義とは何か/第二次世界大戦前夜の日本/二・二六事件という茶番/スターリニズムはいかにして生まれたか/回教徒共産主義者同盟/宗主国なき帝国、植民地なき帝国/危険な物語に対する予防接種 etc.

第二講 ハートランドの意味
複数パラダイムの同時進行/ギリシャ哲学の方法論は「観察」/錬金術師は人の無意識を支配する/着想、理論、証明/プレモダン、モダン、ポストモダンの混在状況/時代が変わっても、変わらないのが地理/ロシア人の国境は「線」でなく「面」/緩衝地帯の重要性/ハートランドを制する者が世界を制す/領海はどうやって決めるのか?/何が島で何が岩か、暗礁か/日本は中国の人工島を非難できない/地政学の組織論的側面/革命のプロセス etc.

第三講 ヨーロッパと中東
パリでのテロは今後も続く/「イスラム国」は「原因」ではなく「結果」/人間が人間社会を治めるのは不遜/トルコのダブルスタンダード/ロシアとトルコの緊張がトランス・コーカサスに波及/北のハートランドと南のハートランド/ウア・ゲシヒテ(原歴史)/アラビア半島の地理的重要性/国民としてのアイデンティティよりも強いもの/アルメニアの悲願/アメリカとイランが急速接近/イデオロギー対立がなくなり、地政学が前景化/ロシアでは子どもに戦争をどう教えるか etc.

第四講 海洋国家とは何か
出島以外にもあった鎖国時代の交易の窓/信頼醸成サミットの目的/北洋航路の鍵を握るのが日本/オランダとは貿易ができた理由/日本はロシアとアメリカの草刈り場に/海上輸送は陸路より有利/船の中は旗国主義の世界/琉球占領の計画もあったアメリカ/南北戦争と西南戦争/ソ連は満州国を認めていた/中国西側が「イスラム国」化する危険性/三次元地政学の問題が浮上/キリスト抜きのキリスト教 etc.

第五講 二一世紀の地政学的展望
長い時間がたっても動かないもの/「山」は制圧するのが難しい/宗教は重要な地政学の要因/人種の違いも地政学的要因/近未来の国際情勢はこうなる/これからの中東/モロッコという例外/民族が形成されている国、されていない国/国旗・国歌が制定されても民族は形成されない/母語で教育することの重要性/日本でテロが起きる可能性/ロシア正教とカトリックの和解/聖霊がどこから発出するか/十字軍が再び etc.

あとがき


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