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大人の教養 面白いほどわかる生物
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大人の教養 面白いほどわかる生物

著者: 伊藤和修
発売日
2023年05月26日
在庫有り
お届け予定日
翌日以降出荷
1,650
ISBNコード
9784046059468
商品形態
一般書
サイズ
A5判
商品寸法(横/縦/束幅)
148 × 210 × 14.5 mm
総ページ数
240ページ
生態系のしくみ、最新医療の歴史、大人の科学教養の全ては高校生物にある!
本書「はじめに」より

健康,病気,環境,食品などにかかわるニュースを毎日のように目にするこの時代に!
 新型コロナウイルスのパンデミック,温室効果ガスによる地球温暖化,食糧問題,がん,生活習慣病。私たちが『生き物』についての教養をもち合わせておくことが重要な時代になっています。しかし,日本では,多くの高校生が「生物」を学ばずに高校を卒業していくという現実があります。
 「生物」では,免疫,ホルモン,神経などの自分のからだにかかわる基本的なしくみの理解,環境問題や進化などについての教養を学ぶことができるのですが,これらに触れぬまま社会人になっている方が非常に多いという現状があります。
 テレビやインターネットには毎日のように病気,健康,食品などのニュースが流れています。新型コロナウイルスのパンデミックのさい,テレビを見て,SNS を見て,インターネットを見て,職場の同僚や友人などと話して,「情報を受ける側の私たちが,一定程度の知識,教養をもつことが絶対に大切だ!」と痛感しました。

多くの方に生物学の教養を!
 あふれかえる情報をシッカリと理解,判断し,選別すること。多くの方が生物学の教養をもち合わせていれば,いわゆる『似非科学』,『似非医療』のような類のものに騙されたり,健康を損ねたり(最悪の場合,治る病気を治す機会を失ったり)することもなくなると考えています。
 私は,そのために必要なものは絶対に教育であると考え,日々誇りをもって若者に「生物」を教えています。今回,大人の方を対象として,生物学の基本事項をまとめた書籍を世に出す機会をいただきました。本書をとおして,健康や医療に対して正しい判断ができ,生物学に興味をもち,幸せになる人が増えることを心の底から願っています。

目次

はじめに
第1章 生物の特徴
 ~ヒトとサクラと大腸菌の共通点は?~
 1  生物学は多様性と共通性がキーワード
 2  細胞の構造の基本を学ぶ
 3  細胞の構造を本格的に学ぶ
 4  生物はどんな物質からできているのか
 5  タンパク質と核酸の構造
第2章 代謝
 ~40歳を超えると代謝が低下してくる!? ~
 1  代謝の基本イメージ
 2  酵素について
 3  呼吸と発酵
 4  光合成
第3章 遺伝子とそのはたらき
 ~そもそも「遺伝子」が何か知っていますか?~
 1  遺伝情報とその分配
 2  遺伝情報の発現を本格的に学ぶ
 3  バイオテクノロジー
第4章 生殖と発生
 ~1つの受精卵から複雑なからだをつくる仕組みがスゴイ!~
 1  生殖細胞をつくる
 2  受精卵からからだをつくる
 3  ヒトのからだはどうつくられる?
 4  からだをつくるしくみ
第5章 生物の体内環境
 ~からだのなかの環境は巧みに安定に保たれています~
 1  体液のはたらき
 2  肝臓と腎臓は肝腎な臓器
 3  体内環境を安定に保つ
 4  免疫~免疫力!? なにそれ?~
 5  免疫と医療
第6章 植物の一生と環境応答
 ~植物は動かない! だからこそ,スゴイ!~
 1  植物の発芽と成長の調節
 2  植物の環境応答~花を咲かせるしくみ~
第7章 動物の環境応答~神経系を学ぶ~
 ~脳は宇宙だ! 学ぶほどに不思議だ!~
 1  ニューロンってなに?
 2  眼と耳について学ぶ
 3  脳について学ぶ
 4  筋肉と行動
第8章 生物の進化
 ~「進化」といえば恐竜の研究? いえ,全然違います!~
 1  生物進化の歴史
 2  進化のしくみ
 3  分子進化の中立説!
 4  生物をどう分類するのが合理的なのか
 5  さまざまな生物を分類しながら紹介!
第9章 生態と環境
 ~ SDGs でも環境保全は重要視されています!~
 1  個体群を考える
 2  異種間の関係を考える
 3  植生を考える
 4  生態系とはなにか?
 5  物質収支を計算する
 6  環境問題を考えよう