- ISBNコード
- 9784044007294
- レーベル
- 角川ソフィア文庫
- 商品形態
- 文庫
- サイズ
- 文庫判
- 商品寸法(横/縦/束幅)
- 105 × 149 × 14.2 mm
- 総ページ数
- 384ページ
古典作品らしい浪漫性と、主人公「寝覚の上」の心の葛藤を細やかに描く
藤原定家が『源氏物語』に次ぐ作品として、『狭衣物語』と共に高く評価した平安後期の代表作。主人公の中の君が13歳の八月十五夜、天人が夢に降り立ち、琵琶の秘曲を授けられ、同時に苦難の予言を受ける。2年後、忍び込んできた男性と人違いの意に添わぬ契りを結び妊娠。それは姉の結婚相手であった。近現代文学にも通じる、宿命に翻弄される主人公の葛藤や、揺れる心の動きを繊細に描写。相次ぐ困難を乗り越えて成長する女性の一生の物語を解説。
目次
◆巻一
寝覚の恋
主人公の紹介
中の君(女君)の夢の中に天人降下、琵琶の秘曲を授ける
翌年、再び天人降下し、秘曲を伝授、さらに予言
男君の紹介
男君、中の君を垣間見し、但馬守の娘と誤解する
中納言(男君)、人違いと気づかぬままに女君と契る ほか
◆巻二
中の君(女君)の父、心痛の末に病づき広沢に移転
大納言(男君)、石山に密かに移った女君を訪う
中の君(女君)、姫君を密かに出産
中の君(女君)、生まれた姫君を見つつ涙する
大納言の上(大君)、大納言(男君)の子迎えに深く傷つく
大納言(男君)の、中の君(女君)への思慕が人々の噂になる
女君、姉君に噂が伝わったことを悟る ほか
◆巻三
石山の姫君、初子の日に寝覚の上(女君)へ文を書く
故老関白の長女、内侍督として入内
寝覚の上(女君)、内侍督の今後を案じ、また内大臣(男君)との仲を憂慮する
帝、大皇の宮(帝の母)の策略により、火影に寝覚の上(女君)を垣間見る
帝、恋慕がやまず、大皇の宮に訴える
大皇の宮の策略により、帝、寝覚の上(女君)のもとへ忍び込む (帝闖入事件1)
女君、とっさに男君を思う (帝闖入事件2) ほか
◆巻四
内大臣(男君)、寝覚の上(女君)と夜を明かし、女君は我が身を恥じる
帝、寝覚の上(女君)への執心募り、まさこ君に女君の気配をみる
帝から女君への手紙に、内大臣(男君)は嫉妬と安堵
内大臣(男君)、女一の宮と寝覚の上(女君)を思い比べる
内大臣(男君)と寝覚の上(女君)、歌を詠み交わす
内侍督とまさこ君への、帝の寵愛深まる
寝覚の上(女君)、石山姫君と再会する ほか
◆巻五
寝覚の上(女君)病づき、出家を決意する
広沢の父入道、女君の出家を了承する
内大臣(男君)、広沢の入道に全てを打ち明ける
男君、入道に子どもたちへの親心を訴える。
広沢の入道、石山の姫君と対面し、華々しい将来を予見する
男君、女君の懐妊に気づき、女君の出家は取りやめとなる ほか
寝覚の恋
主人公の紹介
中の君(女君)の夢の中に天人降下、琵琶の秘曲を授ける
翌年、再び天人降下し、秘曲を伝授、さらに予言
男君の紹介
男君、中の君を垣間見し、但馬守の娘と誤解する
中納言(男君)、人違いと気づかぬままに女君と契る ほか
◆巻二
中の君(女君)の父、心痛の末に病づき広沢に移転
大納言(男君)、石山に密かに移った女君を訪う
中の君(女君)、姫君を密かに出産
中の君(女君)、生まれた姫君を見つつ涙する
大納言の上(大君)、大納言(男君)の子迎えに深く傷つく
大納言(男君)の、中の君(女君)への思慕が人々の噂になる
女君、姉君に噂が伝わったことを悟る ほか
◆巻三
石山の姫君、初子の日に寝覚の上(女君)へ文を書く
故老関白の長女、内侍督として入内
寝覚の上(女君)、内侍督の今後を案じ、また内大臣(男君)との仲を憂慮する
帝、大皇の宮(帝の母)の策略により、火影に寝覚の上(女君)を垣間見る
帝、恋慕がやまず、大皇の宮に訴える
大皇の宮の策略により、帝、寝覚の上(女君)のもとへ忍び込む (帝闖入事件1)
女君、とっさに男君を思う (帝闖入事件2) ほか
◆巻四
内大臣(男君)、寝覚の上(女君)と夜を明かし、女君は我が身を恥じる
帝、寝覚の上(女君)への執心募り、まさこ君に女君の気配をみる
帝から女君への手紙に、内大臣(男君)は嫉妬と安堵
内大臣(男君)、女一の宮と寝覚の上(女君)を思い比べる
内大臣(男君)と寝覚の上(女君)、歌を詠み交わす
内侍督とまさこ君への、帝の寵愛深まる
寝覚の上(女君)、石山姫君と再会する ほか
◆巻五
寝覚の上(女君)病づき、出家を決意する
広沢の父入道、女君の出家を了承する
内大臣(男君)、広沢の入道に全てを打ち明ける
男君、入道に子どもたちへの親心を訴える。
広沢の入道、石山の姫君と対面し、華々しい将来を予見する
男君、女君の懐妊に気づき、女君の出家は取りやめとなる ほか