- ISBNコード
- 9784044007539
- レーベル
- 角川ソフィア文庫
- 商品形態
- 文庫
- サイズ
- 文庫判
- 商品寸法(横/縦/束幅)
- 105 × 149 × 20.4 mm
- 総ページ数
- 432ページ
蜃気楼のような昭和の熱は、文学に注ぎ込まれた。
「思い出す」には近すぎる――「昭和」は総じて痛ましく、その言葉の群れはたいてい過剰に陶冶されていた。詩や小説に注ぎ込まれたその熱と痛みは、激動のうねりを浴びて変化しながら一時代を築いていく。あまりに多様、あまりに孤独、あまりに熱っぽい。文学作品から引き出す新たな昭和像。
目次
第一章 中心から逸れて
大手拓次 『大手拓次詩集』/萩原朔太郎 『青猫』/中原中也 『山羊の歌』/齋藤史 『記憶の茂み』/牧野信一 『ゼーロン・淡雪』/江戸川乱歩 『パノラマ島奇談』/久生十蘭 『魔都』/大佛次郎 『冬の紳士』/安部公房 『砂の女』/渋澤龍彦『うつろ舟』/車谷長吉 『●壺の匙』(●=旧字の塩)
第二章 ヒーロー・悪・復讐
中里介山 『大菩薩峠』/林不忘 『丹下左膳』/長谷川伸 『相楽総三とその同志』/坂口安吾『堕落論』/坂口三千代 『クラクラ日記』/宮尾登美子 『鬼龍院花子の生涯』/隆慶一郎 『吉原御免状』/木山捷平 『大陸の細道』/大藪春彦 『野獣死すべし』
第三章 歴史の影を射る
永井路子 『北条政子』/野上彌生子 『秀吉と利休』/井上靖 『本覚坊遺文』/三浦綾子 『細川ガラシャ夫人』/大原富枝 『婉という女』/村山知義 『忍びの者』/山本周五郎 『虚空遍歴』/舟橋聖一 『悉皆屋康吉』/織田作之助 『夫婦善哉』/藤沢周平 『半生の記』
第四章 ニッポンを問う
大岡昇平 『野火』/武田泰淳 『ひかりごけ』/深沢七郎 『楢山節考』/松本清張 『砂の器』/三島由紀夫『絹と明察』/井伏鱒二 『黒い雨』/野坂昭如 『この国のなくしもの』/井上ひさし『東京セブンローズ』/中上健次 『枯木灘』/梁石日 『アジア的身体』/高村薫 『新リア王』
追伸 昭和、どうする?
大手拓次 『大手拓次詩集』/萩原朔太郎 『青猫』/中原中也 『山羊の歌』/齋藤史 『記憶の茂み』/牧野信一 『ゼーロン・淡雪』/江戸川乱歩 『パノラマ島奇談』/久生十蘭 『魔都』/大佛次郎 『冬の紳士』/安部公房 『砂の女』/渋澤龍彦『うつろ舟』/車谷長吉 『●壺の匙』(●=旧字の塩)
第二章 ヒーロー・悪・復讐
中里介山 『大菩薩峠』/林不忘 『丹下左膳』/長谷川伸 『相楽総三とその同志』/坂口安吾『堕落論』/坂口三千代 『クラクラ日記』/宮尾登美子 『鬼龍院花子の生涯』/隆慶一郎 『吉原御免状』/木山捷平 『大陸の細道』/大藪春彦 『野獣死すべし』
第三章 歴史の影を射る
永井路子 『北条政子』/野上彌生子 『秀吉と利休』/井上靖 『本覚坊遺文』/三浦綾子 『細川ガラシャ夫人』/大原富枝 『婉という女』/村山知義 『忍びの者』/山本周五郎 『虚空遍歴』/舟橋聖一 『悉皆屋康吉』/織田作之助 『夫婦善哉』/藤沢周平 『半生の記』
第四章 ニッポンを問う
大岡昇平 『野火』/武田泰淳 『ひかりごけ』/深沢七郎 『楢山節考』/松本清張 『砂の器』/三島由紀夫『絹と明察』/井伏鱒二 『黒い雨』/野坂昭如 『この国のなくしもの』/井上ひさし『東京セブンローズ』/中上健次 『枯木灘』/梁石日 『アジア的身体』/高村薫 『新リア王』
追伸 昭和、どうする?