禅と念仏

禅と念仏

著者: 平岡 聡
1,012円(税込)
発売日2024年01月10日

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  • ISBN コード : 9784040824918
  • サイズ : 新書判 総ページ数: 240ページ
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 108 × 173 × 11.0 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

向き合うのは、己か、仏か――。対照的なふたつの行を徹底比較。

悟りか、救いか――。同じ仏教でも目指す最終到達点が異なるため、対極に見えるふたつの行。それぞれの歴史と、社会、美術と芸能、政治に与えた影響を明らかにしながら、日本仏教の独自性に迫る!

◆8つの視点から徹底検証。比べてわかる日本仏教の面白さ◆

1 本家 vs. 分家
2 保守 vs. 革新
3 出家 vs. 在家
4 悟り vs. 救い
5 内向 vs. 外向
6 引算 vs. 足算
7 個人 vs. 集団
8 坐禅 vs. 念仏

著訳者プロフィール

●平岡 聡:1960年、京都市生まれ。佛教大学文学部仏教学科卒業。同大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。ミシガン大学アジア言語文化学科留学。京都文教大学教授。博士(文学)。著書に、『浄土思想入門』『鎌倉仏教』(角川選書)、『大乗経典の誕生』『〈業〉とは何か』(筑摩選書)、『親鸞と道元』『南無阿弥陀仏と南無妙法蓮華経』『ブッダと法然』『言い訳するブッダ』(新潮新書)、『菩薩とはなにか』(春秋社)など多数。

目次

●第一章 本家 vs. 分家――禅と念仏の源
「禅」の意味/「禅」の重要性/「念」の意味/「念」から「念仏」へ/「念仏」から「観想念仏」へ/「称名」の起源/念仏と称名

●第二章 保守 vs. 革新――歴史的な変遷
インド仏教の瞑想(禅)/中国仏教の禅/日本仏教の禅/インド浄土教の念仏/中国浄土教の念仏/日本浄土教の念仏

●第三章 出家 vs. 在家――実践の難易度
師匠とのつながり――インド〜中国/道元がこだわった正伝の仏法/法然の仏教/親鸞仏教の仏教/栄西の仏教/道元の仏教/念仏と戒律/浄土仏教における出家の意味

●第四章 悟り vs. 救い――宗教的ゴール
禅仏教の人間観/念仏仏教の人間観/禅仏教による念仏仏教の批判/念仏仏教の浄土理解/禅仏教の浄土理解/無から有へ/有から無へ

●第五章 内向 vs. 外向――対峙する対象
十牛図/二河白道図/二祖対面図/「方便」再考/マインドフルネス/内観療法

●第六章 引算 vs. 足算――文化への影響
引算の美学/禅美術の特徴/足算の美学/寺院建築/引算の美と足算の美の比較/意業と身業に働きかける禅仏教/口業と身業に働きかける念仏仏教/禅仏教と念仏仏教の違い

●第七章 個人 vs. 集団――政治への影響
禅と武士/為政者と禅/武士の教養としての禅仏教/念仏仏教と政治――一揆という手法/織田信長と一向一揆――石山合戦/禅仏教と念仏仏教の比較

●第八章 坐禅 vs. 念仏――心理学的考察
流れを変えた法然仏教/中国における坐禅と念仏の双修/一遍の仏教/江戸時代の禅僧――鈴木正三と白隠慧鶴/心理学的アプローチ1――教育心理学者の考察/心理学的アプローチ2――禅家の考察/坐禅と念仏の将来的課題


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