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響きの言葉から心の世界を読み解く、新しい入門書。
鼻水を「ビシビシ」と啜る。馬の足音は「トド」と鳴る。酔っぱらいたちは「ヱラヱラ」と騒ぐ。日本最古の歌集である『万葉集』には、様子や音、心情を言葉で表すオノマトペ(擬態語・擬声語)が詠まれた歌がたくさん収録されている。万葉の人びとは、目の前のものをどのように感じ、どう表現していたのか──。定番の歌からあまり知られていない歌まで、万葉学者が楽しく紹介。言葉の響きから心の世界を読み解く、新しい入門書。著訳者プロフィール
目次
第一章 潮はコヲロコヲロ 鼻はビシビシ
第二章 酔っぱらいはヱラヱラ
第三章 万葉の雨はシクシク降る
第四章 牽牛と織女にはメッセンジャーボーイが居た
第五章 幸せのサチ