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愛する人の本当の「顔」を、あなたはどこまで知っていますか――?
地方都市で暮らす三上咏子は、縫製工場でパートとして働きながら、高校生の翔琉と小学生の紗希、夫の丈史と平凡な毎日を送っていた。ある日の夕方、駅近くの商業施設から白い煙が上がるのを目撃。近くの塾に通う息子が気になり電話を掛けるが、「誰かが爆弾を仕掛けたテロだ」と興奮して語る様子に違和感を覚える。翌日、今度は市立図書館でも同様の事件が発生。いったいなぜこの町で、こんなことが? 咏子は今まで気にも留めなかった、周囲の異変に気がついていく・・・・・・。著訳者プロフィール
『敗者たちの季節』、「弥勒」シリーズ、「おいち」シリーズ、『もりもり森のネコロッケ』他、絵本から時代小説まで幅広いジャンルで活躍している。
目次
二章 守りたいもの
三章 水溜りに映る影
四章 季節の終わりに
五章 明日咲く花
六章 わたしの物語
エピローグ