効果を最大限に生かすメイクツールの登場
私は以前、美容部員として伊勢丹新宿店などの百貨店に勤務していました。
その当時、お客様のお話をお聞きしていると、「あまり肌状態がよくない」「商品をうまく使えなかった」という声が多かったんですね。
なぜなんだろうと掘り下げてお話をうかがっていくと、大体は、商品はいいのに使い方を間違えているということに気がつきました。
たとえば注意書きに「500円玉大くらいの量をご使用ください」とあっても、「もったいないからちょっとしか使っていません」という方がいたり、パール粒大のご使用をお勧めしている商品を「このクリームはすごく高級なので」と、とても小さいパール粒大でご使用されていたりということが、よくあったのです。
人によって「パール粒」など基準となるものの大きさの概念が違うということもあって、適量を使えている方が少ない。「もう少しちゃんとした使い方ができるといいのにな」と思ったのが、そもそも使い方やツールが大事だなと思ったきっかけです。
美容部員から美容ライターを経て、いまの仕事に就くまでに、私はたくさんの化粧品ブランドとかかわってきましたが、どの化粧品もそれぞれ魅力的だなと思っています。
けれど、実際、その商品を活かしきれている人は、意外と少ないことに気づきました。
私も昔はそうでしたが、「買うところがゴール」という感じで、なんとなく使ってしまっている方も多いのではないでしょうか?
買うまではわくわくするものの、いざ買ってみたらうまく使えなかったり、活かしきれないという方がすごく多いのです。
「こんなにたくさんいい商品があるんだから、それを最大限活かせるツールを作りたい」とずっと思っていました。