1年中くり返しパワーをくれる巻頭エッセイ
今回で3冊目となる「かんころ手帳」ですが、1冊目の2021年版と、2冊目の2022年版では、少しだけ内容を変えています。
2022年版からは、巻頭にカラーページを入れて、パワーアップしたのです!
カラーページには巻頭エッセイとともに私の写真も掲載されているのですが、このページをくり返し読むことでモチベーションを保っていただいていたり、元気がないときに見て「かんころとつながっている」と思ってくださった方もすごく多くいらっしゃいました。
そんなふうに思っていただけたことが本当にうれしかったので、2023年版も継続して巻頭にカラーページを入れています。
巻頭エッセイでは、年間を通じていつでも読んでいただける「心のサプリ」と言えるようなメッセージを書きました。
1年の間には、元気な日ももちろんありますが、落ちこんだり、やる気が出ない日もありますよね。
そういうときにもパワーをあげられる内容になっていると思うので、元気がないなと思ったときには、ぜひ読み返してみてくださいね。
かわいい! そしてわかりやすい! かんころ手書きの使用例掲載!
さらに、このカラーページには、私の手書きの「書き方例」もふんだんに掲載しています。
こういった説明の部分は、パソコンで処理した画像が掲載されることが多いのですが、私は手書きのものにこだわっているんです。
なぜなら、2022年版を発売したとき、この部分の反響がすごく大きかったんですよね。
手書きの例があることによって「どんなふうに書いていけばいいかわかった」というお声もいただきましたし、「こんな感じでいいんだ」と思っていただけたのです。
そもそも、私が手書きでの書き方例にこだわったのは、「手帳を書く」というハードルを下げたいという想いがあったんですね。
だからこそ、この手書き例では字もあまりきれいではないですし、どちらかというとラフな感じで仕上げています(ごめんなさい! 笑)。
イラスト(今回の例ではうさ子がドヤ顔をしたり、感涙したりしていますが)や○×、花まるなどの記号を使って、あくまで気楽に、自由に書いてみてくれるとうれしいです。
手書きだからこそ、素直なあなた自身と向き合える
また、私が声を大にして言いたいのは、いまのこの時代で「あえて手書きが大事!」ということ。
文字と向き合うって、とても大事なことだと思うのです。
パソコンやスマホに記録しておくことも悪くはないのですが、どうしてもそういうツールで作成する文章は、どこかフォーマルなものになってしまうんですよね。
文章も「ですます調」になってしまいがちですし、絵も描けないので自由度が制限されてしまいます。
でも手書きだと、なんでも好きなように書くことができるから、思わぬ本音がポロッと出てきたりするもの。
つまり手書きは、自分と向き合うのに最適な方法なのです。
日記となると「ハードルが高くて続かない」という方も多いのですが、この手帳なら、ときには1行だけだったり、疲れた日はおやすみしたりしても大丈夫。
「がんばって書かなきゃ」「何を書くかちゃんと考えなきゃ」と力むこともなく、気を緩めた状態で、ちょっとしたメモ感覚だったり、心のなかにあるものを自由に吐き出す場として使っていただけたらと思います。
失敗あり、笑いありの”かんころの日常”を楽しんで
そして、この手書き例には、本当に私が落ちこんだことや、うまくいかなかったことも書いています。
昨年、手帳を発売したあと、「かんころさんにも、こういう人間らしい一面があるんだ」「私たちと同じように落ちこんだりもしているんだ」とみなさんに気づいていただき、「それによって逆にパワーをもらった」と言ってくださった方が多く、すごくうれしかったからです。
ですから今回も、めっちゃがんばって例を書きました。
使い回しではなく(笑)、毎回しっかり書き直しているというだけでも、私がこの手書き例に力を入れていることがおわかりいただけるかなと思ったりしています。
じつはこの手書き例、撮影の日に現場に持っていくのを忘れるという大失敗をしてしまいました。
みなさんに伝わるようにと願いをこめてがんばって書いたのですが、だからこそできあがったときに「よし、やった! できた!」と達成感でいっぱいになってしまって、うっかり家においてきてしまったんですよね……(みなさんもそんな経験ありますよね?)。
このときは、くま夫くんも荷物を運びがてら撮影見学に来てくれていたので、忘れ物が判明した段階ですぐにくま夫くんに自宅に戻って取ってきてもらったため、無事に撮影することができました。
くま夫くんには申し訳ないことをしましたが、私のうっかりで場が盛り上がったこともあり、いつも以上に笑いの耐えない楽しい撮影に。
結果としてとてもいい写真を撮っていただくことができましたし、なにより日頃から私を支えてくれているくま夫くんへの感謝とともに、「ふたりでひとつのチームなんだなあ」と改めて思った、いい機会になりました。
手書き例は、そんなかんころの、失敗談も含めた日常が垣間見れる”読み物”にもなっていると思うので、楽しみながら見ていただけるといいなと思っています。