令和六年のカレンダーは、昨年販売した「女神暦」や、令和四年度の「八百万の神様手帳」、そして現在発売中の令和六年度「日の本の神様手帳」でも素晴らしいイラストを描いてくださった、甲斐千鶴先生にお力添えいただき、とても美しいものが出来上がりました。
今回は、数多くある先生の美人画のなかから、私がとくに素敵だなと思った12点の作品を選ばせていただき、各月のイメージに合わせて私自身が決めさせていただきました。
甲斐先生のイラストは、初めて目にしたときから、神様のお力が入りやすい作品だなと感じていました。
以降、個展にも足を運び、購入させていただいた作品もあります。
ですから、今回も甲斐先生のイラストでカレンダーを制作できることが、とてもありがたく、うれしく思っています。

今回のカレンダーのタイトルは「大和心・和こよみカレンダー」。
セレクトさせていただいた作品もそうですが、甲斐先生の美人画は、「大和心」という言葉がぴったり合うのです。
大和心とは、日本人らしさとか、自然で素直な心、やさしく和らいだ心のこと。
それは、私たちのなかにある心だと思います。
令和六年は、この甲斐先生のイラストを通じて、みなさんにも毎月、大和心を思い出す年にしていただけたらと思っています。
掲載したイラストには、平安時代など古い時代の絵がたくさんあります。
それを見ながら、自らが生まれる前のはるか昔の時代を懐かしみ、「私のなかに大和の心がある」と感じていただけたらうれしく思います。

「大和心・和こよみカレンダー」に掲載の作品は、各月にどのイラストを配置するかも私が決めさせていただきました。
美人画でありながら、ひとつひとつに四季折々の気配が漂っていて、それだけでもとても季節を感じられます。
それらのイラストを拝見し、感じたことと合わせて、各月に私のオリジナルメッセージを入れさせていただきました。
令和六年も、みなさんが日々清々しく、幸せな気持ちでお過ごしいただけたらと願っています。

昨年の「女神暦」は縦515mm×横300mmとかなり大判なものでした。
壁にかけるとその存在感が静かに空間に広がっていき、とても素敵だったのですが、場所によっては少し大きすぎるというご意見もいただいていました。
ですので、令和六年度は、ひとまわり小さいサイズにしています。
イラストが持つ存在感はそのままですが、使い勝手がよくなっていますので、居間や寝室、玄関など、お好きなところにご自由におかけいただけたらと思っています。
このカレンダーは、ひと月ごとに取り外していくタイプですので、過ぎた月のカレンダーからイラスト部分のみを切り取り、額装して飾っていただいても素敵です。
イラストはちょうどA4サイズですので、お部屋のインテリアとしてもぴったりではないでしょうか。

実は私は、今回のカレンダーにセレクトさせていただいたイラストの中で、「10月」の作品の原画を購入させていただいて、自宅に飾っています。
これは、貂蝉（ちょうせん）という、『三国志演義』に登場する架空の美女（楊貴妃などと並び、古代中国四大美人と言われています）がモチーフなのですが、夕焼けのような茜色のなかで舞う姿から大きなエネルギーを感じる、とても華やかな作品です。
見ているだけで、人を含めた自然の力が伝わってくるような気がしています。
ほかにも、四季を迎える喜びやいのちの息吹を感じるものなど、さまざまなバリエーションの美女たちが描かれていますので、お好きな作品をぜひ、お手元で長く鑑賞していただけたらと思います。