「捨て子」たちの民俗学 小泉八雲と柳田國男

out_of_stock

「捨て子」たちの民俗学 小泉八雲と柳田國男

1,980円(税込)
発売日2006年11月30日
ほしいものリストに追加
電子書籍をブックウォーカーで購入

利用可能なお支払方法

クレジット(3Dセキュア) 代引き コンビニ atone キャリア 楽天Edy モバイルSuica Amazon Pay
  • ISBN コード : 9784047033986
  • サイズ : 四六判 総ページ数: 264ページ
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 127 × 190 × 17.0 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

「捨て子」意識を持ち続けた二人の民俗学者が最後にたどり着いた世界とは。

柳田國男が幼い頃妄想した虚構の母。小泉八雲が神秘化した「ジプシーの血筋」。二人の民俗学者に共通する「捨て子」意識を手がかりに、日本民俗学の起源とその可能性を明らかにする。

〈目次〉
第一章 民俗学とファミリーロマンス
   第一節 ラフカディオ・ハーンと「ジプシーの血」
   第二節 民俗学と「貰い子妄想」
   第三節 起源の民俗学と民俗学の起源

第二章 民俗学のウィニズム的背景
   第一節 殺人事件の描き方
   第二節 民俗学と人相学
   第三節 天皇制イデオロギーは「遺伝」するか
   第四節 ハーンはなぜ「君が代」を論じたか

第三章 ナショナリズムと無意識
   第一節 「勇子」の気持ち
   第二節 「無意識」と民俗学
   第三節 ハーンの「心」、漱石の「心」

第四章 探偵と民俗学
   第一節 犯罪民俗学という隘路
   第二節 異常心理と伝承
   第三節 探偵という方法

第五章 偽ハーンの来歴否認
   第一節 『一異端者への手紙』を読む(1)
   第二節 『一異端者への手紙』を読む(2)

第六章 捨て子のための民俗学
   第一節 ウルフ・チャイルドとゴースト・チャイルド
   第二節 捨て子の民俗学

あとがき

主要参考文献

著訳者プロフィール

●大塚 英志:一九五八年生まれ。筑波大学人文学類卒業。日本民俗学専攻。漫画原作者、評論家、編集者、神戸芸術工科大学先端芸術学部教授。『戦後まんがの表現空間』でサントリー学芸賞受賞。『更新期の文学』『キャラクター小説の作り方』『初心者のための「文学」』ほか著作多数。
最近チェックした商品