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知っておきたい「酒」の世界史

発売日
2007年06月23日
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ISBNコード
9784044064044
レーベル
角川ソフィア文庫
商品形態
文庫
サイズ
文庫判
商品寸法(横/縦/束幅)
105 × 149 × 9 mm
総ページ数
224ページ
ビールで酔うと後ろに倒れる? 世界をめぐる多様なお酒の歴史雑学。
ウオッカ、テキーラ、日本の焼酎など、世界中のすべての蒸留酒は、9世紀にイスラームで錬金術のために発明された蒸留器「アランビク」からはじまった。メソポタミアからヨーロッパにもたらされた「液体のパン」ビール、ペストの恐怖が育てたウイスキーとブランデー、飲料水代わりだった大航海時代のワイン、冬の寒さが生んだ奇跡の酒シャンパンなど、世界をめぐる多様なお酒の意外な来歴と文化がわかる、おもしろ世界史。

目次

はじめに

第一章 酒との幸せな出会い

 1 最古の歴史をもつ蜂蜜酒ミード
 2 果実酒のチャンピオンになったワイン
 3 ユーラシアの大草原が育てた馬乳酒
 4「海の道」に沿ってひろがったヤシ酒

第二章 文明は酒づくりに熱心だった

 1 四大文明はそれぞれの酒をもった
 2 メソポタミアからヨーロッパに引き継がれたビール
 3 東アジアの穀物酒「黄酒」
 4 稲作と森の文化が育んだ日本酒
 5 インカ帝国のトウモロコシ酒チチャ

第三章 イスラーム世界から東西に伝えられた蒸留酒

 1 中国錬金術とギリシア錬金術の結合
 2『コーラン』もさすがに飲酒は阻めなかった
 3 イスラーム商圏がロシアに誕生させたウオッカ
 4 ペストの恐怖が育てたブランデーとウイスキー
 5「液体の宝石」リキュール
 6 東伝した蒸留器が生んだアラックと焼酎
 7 モンゴル帝国のユーラシア制覇と阿剌吉酒

第四章 オーシャンと航海がひろげた飲酒文化

 1「大航海時代」を支えたワイン
 2 航海の最前線が育てた酒精強化ワイン
 3 大西洋航路が育んだシェリー酒
 4 アステカ文明の偉大な遺産テキーラ
 5 新大陸のジャガイモを原料とした北欧の酒
 6 ビールの欠乏が誕生させたプリマス植民地
 7 砂糖革命と安酒ラム
 8 捕鯨の中継基地ハワイの「鉄の尻」

第五章 近代社会が育てた酒たち

 1 イギリス・オランダが進めた酒の商品化
 2 高級酒に成り上がったコニャック
 3 冬の寒さが生み出した奇跡の発泡酒シャンパン
 4 オランダが生み落としイギリスが成長させたジン
 5 独立戦争とバーボン・ウイスキー
 6 フランス革命に彩りを加えたワイン

第六章 酒は巨大化する人工空間を満たす

 1 夜の街を彩る「バー」はひろがる
 2 酒の世界の「産業革命」
 3 チャンピオンになったラガービール
 4 低温殺菌で世界商品になったワイン
 5 ゴッホの人生を破滅に導いた酒アブサン
 6 アル・カポネの暗躍を生んだ禁酒法
 7 グローバル化する社会とカクテル文化

参考文献