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運命に翻弄されても最期は自分の意思で生きた潔い五人の女たち――。
愛しい清十郎との駆け落ちもつかの間、捕らわれ引き離されたお夏。幸せな夫婦生活から一転、ふとしたきっかけで自ら命を絶ったおせん。手代茂右衛門との不義の果て、揃って潔い最期を遂げたおさん。恋しい吉三郎会いたさに放火の罪で火あぶりとなったお七。振り向いてくれない男のために男装してまで追いかけたおまん。運命に翻弄されても最期は自分の意思で生きた潔い女たち。涙あり、笑いあり、美少年ありの西鶴傑作短編集。著訳者プロフィール
目次
巻一 姿姫路清十郎物語
恋は闇夜を昼の国
◆現代語訳
◇校注本文
くけ帯よりあらわるる文
◆現代語訳
◇校注本文
太鼓に寄る獅子舞
◆現代語訳
◇校注本文
状箱は宿に置いて来た男
◆現代語訳
◇校注本文
命のうちの七百両の金
◆現代語訳
◇校注本文
巻二 情けを入れし樽屋物語
恋に泣き輪の井戸替え
◆現代語訳
◇校注本文
踊りはくずれ桶夜更けて化物
◆現代語訳
◇校注本文
京の水もらさぬ中忍びて合釘
◆現代語訳
◇校注本文
こけらは胸の焼付け新世帯
◆現代語訳
◇校注本文
木屑の杉楊枝一寸先の命
◆現代語訳
◇校注本文
巻三 中段に見る暦屋物語
姿の関守
◆現代語訳
◇校注本文
してやられた枕の夢
◆現代語訳
◇校注本文
人をはめたる湖
◆現代語訳
◇校注本文
小判知らぬ休み茶屋
◆現代語訳
◇校注本文
身の上の立聞き
◆現代語訳
◇校注本文
巻四 恋草からげし八百屋物語
大節季は思いの闇
◆現代語訳
◇校注本文
虫出しの神鳴も褌かきたる君様
◆現代語訳
◇校注本文
雪の夜の情け宿
◆現代語訳
◇校注本文
世に見おさめの桜
◆現代語訳
◇校注本文
様子あっての俄坊主
◆現代語訳
◇校注本文
巻五 恋の山源五兵衛物語
連れ吹きの笛竹息の哀れや
◆現代語訳
◇校注本文
もろきは命の鳥さし
◆現代語訳
◇校注本文
衆道は両の手に散る花
◆現代語訳
◇校注本文
情けはあちらこちらの違い
◆現代語訳
◇校注本文
金銀も持ちあまって迷惑
◆現代語訳
◇校注本文
解説