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ここは私の居場所。心が静かです。私の皮膚がこの土に近いと感じる。
晩年のオキーフが本当に望んでいた人生を、詳細な調査とデータ、写真、それにオキーフがこの地を得たからこそ描けた傑作絵画によって紹介してゆく。オキーフ美術館の学芸員ラインズと最期まで仕えたロペスの共著。ニューヨークで成功したオキーフだが、本来の自分ではなかった。オキーフの魂が渇望したのは、荒々しいゴーストランチの自然と、緑豊かなアビキューの土地だった。おの土地を得て、オキーフは数々の傑作を生みだしてゆく。ニューメキシコのふたつの家は、無駄がなく、虚飾がなく、シンプリシティが重んじられ、すべての物が調和している。アメリカ現代美術のカリスマ、ジョージア・オキーフが62歳から亡くなるまでの三十数年を過ごしたふたつの家を詳細に語った初めての本。写真230点。絵画33点収録。
著訳者プロフィール
ラインズは、サンタフェにあるジョージア・オキーフ美術館の学芸員。所蔵する資料、手紙、写真、それに人脈を駆使して、オキーフの真実に迫っている。ロペスは、オキーフの家に住み、最期までオキーフの身のまわりの世話に尽くした。素顔のオキーフを知る人物。この二人が、情緒的にではなく、可能な限り事実に即して、オキーフが本当に欲していた人生を、ふたつの家を通して紹介した稀有な本。
●訳者:内藤里永子