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その殺人鬼に殺されたらこの世から消えちゃうんだって
「ねえ、秘密のアプリって知ってる?」いつものように教室の片隅にいると、楽しそうな女子たちの噂話が聞こえてきた。
【過去を自由に変えられる】という夢のようなアプリ。
みんな噂話だとわかっているけど「あったらどうする?」と話題が絶えない。
もし僕だったらどんな過去を変えるだろう? きっと「僕を『普通』の人間にして下さい」こう願うかな……。
次の日、いつものように登校すると――友人の三宮春乃が消えてしまっていた。
何故だかみんな春乃のことを憶えてないようだ。まるで元からいなかったみたいに。
「誰かが“アプリ”を使って、この世から春乃が存在した過去を消した?」
――秘密のアプリは夢なんか与えない。その日から噂は現実となり、僕たちの『普通』は壊れていった。
著訳者プロフィール
2021年『真っ白い殺人鬼』で「第3回トゥーファイブクリエイターアワード」の最優秀賞を受賞し、同作品でデビュー。
人間の心の暗部、内に秘めた情念や苦悩を感性豊かな筆致で描く。