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これはダンテが遺した文字の時限爆弾だ──。西洋古典文学の神髄!
千三百年の春、復活祭の木曜日。闇黒の森に迷い込んだ詩人ダンテは、尊師ウェルギリウスに導かれ、生き身のまま地獄の門をくぐり九つの圏谷を降りてゆく。肉欲、欺瞞、異教、裏切り――地上での罪により呵責を受ける魂の叫び。ダンテは怖れ慄きながらも言葉を交わし、神が造りたもうた人間とは何か、その罪とは何かを探る。ボッティチェリの素描とともに読む西洋古典文学の神髄。第一部「地獄篇」。エッセイ・島田雅彦著訳者プロフィール
●三浦 逸雄:三浦逸雄/1899年生まれ。イタリア文学者。第一書房「セルバン」編集長、日本大学芸術学部講師などを務める。1991年没。息子は作家の三浦朱門。
目次
解説
あとがき
エッセイ 島田雅彦
年譜