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「言海」を読む ことばの海と明治の日本語

発売日
2014年06月23日
在庫なし
1,650
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ISBNコード
9784047035423
レーベル
角川選書
商品形態
一般書
サイズ
四六判
商品寸法(横/縦/束幅)
127 × 190 × 11.0 mm
総ページ数
192ページ
日本初の国語辞典『言海』の真価と功績を明らかにする
〈目次〉
序章
    漱石の日本語
    明治期の日本語を理解するために
    『言海』歓声の祝宴

第一章 大槻文彦と『言海』
    草の葉に積もった露が言葉の海となる
    始まりは英和対訳辞書だった
    「かなのとも」結成
    『言海』ができるまで
    トラブル続きの難事業

第二章 『言海』の特徴
    いろは順から五十音順へ
    『言海』が掲げる五つのポイント─ 発音を表示する
    促音・拗音なども明示
    語源について
    和語と漢語との差別化─活字を使い分ける
    漢語を和語で説明している見出し項目
    『言海が見出し項目とした語
    包括的な「日本普通語の辞書」
    稿本『言海』との対照─大幅に削られた漢語
    削除された見出し項目

第三章 見出し項目と語釈から『言海』をよむ
    大槻文彦の「古語」
    「古語」と漢用字
    明治二十四年の「俗語」
    少ない外来語
    『吾輩ハ猫デアル』の外来語
    「~ニ同ジ」とある見出し項目
    見出し項目が漢語の場合
    語釈にみられる振仮名の機能
    語釈に使われている漢語

第四章 明治の日本語と『言海』
    明治における「語の一般的な書き方」
    森鴎外『舞姫』の場合
    「概略」は「ガイリャク」か?
    「ヒゴロ」をどう書くか
    「交際」は「コウサイ」か、「ツキアイ」か
    北原白秋は「言海」をみていたか?──『邪宗門』の表記
    『雑字類編』という辞書
    詩的言語における表記の位置づけ
    三点リーダを幾つ並べるか?
    暗と闇
    『言海』から窺われる和語と漢語との結びつき
    語釈の「堂々巡り」
    漢語の類義語のゆくえ

第五章 『言海』をライバル視した山田美妙『日本大辞書』
    山田美妙の『日本大辞書』概観
    『言海』をライバル視
    『日本大辞書』は『言海』のイミテーションか
    振仮名の機能
    文専用・言専用
    『言海』と『日本大辞書』─古語・癈語について
    方言・俚語について
終章 『言海』の評価
    参考文献
    あとがき