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京都の三大祭

著者: 所 功
発売日
2014年06月20日
在庫なし
880
在庫がありません
ISBNコード
9784044094669
レーベル
角川ソフィア文庫
商品形態
文庫
サイズ
文庫判
商品寸法(横/縦/束幅)
105 × 149 × 12.5 mm
総ページ数
320ページ
葵祭・祇園祭・時代祭――三大祭の歴史や見どころ、神社の由来もわかる!
王朝絵巻のような賀茂社の葵祭、壮麗な山鉾や花傘が巡行する八坂神社の祇園祭、各時代の装束が鮮やかな平安神宮の時代祭。マツリは地域共同体のみんなが参加して活力を取り戻す機会であり、京都を賑わす三大祭では、その多様な要素を実感できる。三祭三様の成立・展開・成長の過程を追い、各神社の由来、祭礼の来歴や見どころをわかりやすく紹介。京都千二百年の史流を丹念にたどりながら、日本的な“祭文化”の本質に迫る。

目次

 はじめに

序章 京都の歴史と神々
一 ミヤコ京都の歩み
日本古代の宮処
山背盆地の有力氏族
「四神相応」の平安楽土
東と南に広がる平安の都
変貌する中世の京都
活気あふれる近世の京都
ミカドなき京都の再生
二 京都に居ます神々
京・山城の式内社
山城に依り坐す神々
外来の氏族と神々
朝廷・幕府・庶民の崇敬
神仏分離と神社改革
明治創建の官幣社
現京都市内の神社

第I章 賀茂社の葵祭
一 賀茂の上下両社
カモ氏の古伝承
「葛木鴨」と「山代鴨」
御祖神と別雷神
秦氏とカモ氏の関係
平安朝の賀茂斎院
二 賀茂の葵祭の沿革
賀茂祭の起源
古いミアレの神事
勅祭としての賀茂祭
賀茂の臨時祭と競馬
徳川時代再興の「葵祭」
明治維新と賀茂祭
三 葵祭の見どころ
葵祭の諸行事
競馬と流鏑馬
斎王代の御禊
下社の御蔭祭
上社の御阿礼祭
勅使行列の概要
路頭の儀の道筋
社頭における祭儀
走馬の儀の意味

第II章 八坂神社の祇園祭
一 八坂の祇園さん
八坂郷と八坂氏
祇園社の創立と発展
牛頭天王と素戔嗚尊
延暦寺や広峯社との関係
祇園社殿の修造
二 祇園御霊会の来歴
古代の疫神祭
神泉苑の御霊会
祇園御霊会の成立
当社に似た御霊会
神輿巡幸の賑わい
山鉾の巡行と町衆
明治以降の祇園祭
三 祇園祭の見どころ
祇園祭の諸行事
宵山までの諸準備
巡行する山鉾の特徴
神輿の神幸と還幸
後祭の変更と復興
多彩な奉納行事
全国に盛んな「祇園祭」

第III章 平安神宮の時代祭
一 官幣大社平安神宮
桓武・孝明両帝の遺徳
岩倉具視の桓武帝奉祀案
平安遷都千百年紀念祭
「官幣大社平安神宮」の創立
孝明天皇の合祀
二 時代祭の変遷
平安奠都紀念祭
「平安神宮時代祭行列図譜」
神幸供奉の行列拡充
戦後登場の女人列と志士列
新しく室町時代列も登場
三 時代祭の見どころ
神幸経路と行列担当区域
維新勤王隊列と幕末志士列
徳川城使上洛列と江戸時代婦人列
豊公参朝列と織田公上洛列
室町の幕府執政列と室町洛中風俗列
楠公上洛列と城南流鏑馬列
中世婦人列と平安時代婦人列
藤原公卿参朝列と延暦文武官列
神饌講社列と前列と神幸列
「文化首都」の「動く歴史絵巻」

終章 マツリ文化の再発見
一 三大祭を担う人々
葵祭の担い手たち
祇園祭の担い手たち
時代祭の担い手たち
三祭三様の在り方
二 祭文化の三要素
神事の伝統性
祭礼の流動性
共同体の活性化

 あとがき(選書版)
 文庫版あとがき
 付一 京都市内の神社
 付二 京都の年中行事
 付三 三大祭の行列次第
 参考文献