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エスカルゴ兄弟

1,782円(税込)
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発売日2016年08月05日
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  • ISBN コード : 9784041032527
  • サイズ :四六判    総ページ数: 320
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 128 × 188 × 18.0 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

最上級の笑いと感動でおもてなし!温かく心を満たすお料理&青春成長小説!

〈問題の多い料理店、本日開店いたします!〉

唯我独尊の変人カメラマンと、巻き込まれ体質の元編集者、男二人の無謀な挑戦の行方は!?
笑いと感動で心を満たす、最高の料理&成長小説!!

出版社勤務の柳楽尚登(27)は、社命で足を運んだ吉祥寺の家族経営の立ち飲み屋が、自分の新しい職場だと知り愕然とする。料理上手で調理師免許も持っているし、という理由で料理人として斡旋されたのだ。しかも長男で“ぐるぐる”モチーフを偏愛する写真家・雨野秋彦(28)は、店の無謀なリニューアルを推し進め、前代未聞のエスカルゴ料理店〈スパイラル〉を立ち上げようとしていた。
彼の妹・梓の「上手く行くわけないじゃん」という嘲笑、看板娘・剛さんの「来ないで」という請願、そして三重の養殖場で味わう“本物のエスカルゴ”……。嵐のような出来事の連続に、律儀な尚登の思考はぐるぐるの螺旋形を描く。
心の支えは伊勢で出逢った、フランス女優ソフィー・マルソー似のうどん屋の娘・桜だが、尚登の実家は“宿敵”、讃岐のうどん屋で――。

「いざという時は必ず訪れる。その時には踊れ」
真剣すぎて滑稽で、心配でつい目が離せない。凸凹義兄弟、ちっぽけで壮大な“食”の軌跡。
一気読み間違いなしの、痛快エンタメ作!!

★太鼓判!
津原泰水の料理を描く筆致は3D。味を伝える技巧は活字世界の美味しんぼなのである。
――豊崎由美氏(書評家)/「本の旅人」2016年8月号より

帯イラスト/松苗あけみ

著訳者プロフィール

●津原 泰水:1964年広島市生まれ。97年『妖都』を発表。以後、『蘆屋家の崩壊』をはじめとする〈幽明志怪〉シリーズや『綺譚集』『少年トレチア』などの幻想小説で人気を博す。2014年には「五色の舟」がSFマガジン「オールタイム・ベストSF」国内短篇部門1位。また、本作を近藤ようこが漫画化したコミック『五色の舟』で第18回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞。他の著書にベストセラーとなった『ブラバン』などがある。

目次

プロローグ


1 フレンチトーストの夜
2 モツ煮込みの匂い
3 シビレに痺れ
4 冷蔵庫の名はグレー
5 油雑巾とは
6 ヘリックス・ポマティア
7 伊勢うどんに転ぶ


1 エスコフィエのレシピ
2 八角とキツネ
3 おつまみ三種盛り
4 なにかグラタンのような
5 エスカルゴうどん
6 ウドネスカルゴへ
7 チーズに蜂蜜


1 美しきアーモンド形の
2 酒豪に捧げる天津飯
3 葱ぬたと日本酒
4 チキンラーメン三昧
5 稲庭の威力
6 磊磊なる料理たち
7 エスカルゴ尽くし

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