カドカワストア

  • 会員登録
  • ログイン

1971年の悪霊

946円(税込)
発売日2019年01月09日

数量

電子書籍をブックウォーカーで購入
  • ご利用可能なお支払方法

    クレジット(3Dセキュア) 代引き コンビニ atone キャリア 楽天Edy モバイルSuica Amazon Pay
  • ISBN コード : 9784040820439
  • サイズ :新書判    総ページ数: 224
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 108 × 173 × 10.4 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

日本を覆い続ける”思念”の正体

昭和から平成、そして新しい時代を迎える日本、しかし現代の日本は1970年代に生まれた思念に覆われ続けている。
日本に満ち満ちているやるせない空気の正体は何なのか。
若者文化の分析に定評のある著者が、その在り様を丹念に掘り下げ、源流を探る。

はじめに 白く冷たかった2009年の夏

第1章 1971年、京都の高校で紛争のあった夏

私が感じた違和感
学生運動における「思想と行動」
反抗はいかにして始まったか

第2章 1971年、岡林信康が消えた夏
「フォークの神様」岡林信康の登場
フォークソングブームを支えていた気分
中津川フォークジャンボリーの帰れコール

第3章 1971年、高橋和巳が死んだ5月

なぜ読まれなくなったのか?
愛読された「破滅の物語」
高橋和巳を支えたものと吹き飛ばしたもの

第4章 1969年、「善のウッドストック」と「悪のオルタモント」

ウッドストックはいかにして伝説となったか
暴力を生んだラブ&ピース

第5章 1971年、「小さな恋のメロディ」に惹かれた初夏

映画に託された「若者の反抗」
若々しさへの乾いた賛美

第6章 1973年、ローリングストーンズ幻の日本公演

ロックミュージックと日本のあいだ
欧米文化の後塵を拝して

第7章 1968年、パリ五月革命の内実

学生運動をもたらした「お祭り騒ぎ」
どこかただよう空虚感

第8章 毛沢東「文化大革命」を支持していたころ

当初、世界が好意的に受け止めたわけ
若者を惹きつける要素があった

第9章 左翼思想はどこでついていけなくなったか

左翼思想へのシンパシー
共感はなぜが失われたのか
「1970年代の幽霊が出る」

おわりに 「悪霊」とは何か。

著訳者プロフィール

●堀井 憲一郎:コラムニスト。1958年、京都市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、文筆業の世界へ。徹底的な調査をベースにコラムをまとめるという手法で週刊誌を中心に大いに人気を博し、テレビ・ラジオでも活躍。近年では、社会現象やポップカルチャーの分析で定評がある。著書に『若者殺しの時代』『いつだって大変な時代』(講談社現代新書)などがある。