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『兵範記』を読む 保元の乱の全記録

発売日
2025年03月28日
予約受付中
お届け予定日
発売日以降にお届け
2,860
ISBNコード
9784047036031
レーベル
角川選書
商品形態
一般書
サイズ
四六判
商品寸法(横/縦/束幅)
128 × 188 × 27.5 mm
総ページ数
414ページ
桓武平氏の「日記の家」に生まれた平信範が、21~73歳に書き残した記録
『兵範記』は、桓武平氏の「日記の家」に生まれた平信範が、21~73歳のあいだ書き残した記録。実務官僚であった信範の日記は、朝廷・公家の活動、朝廷儀式について知るための基本史料。これまで明らかにされてこなかった摂関家の内部事情が窺える貴重な史料で、克明な記録からは、信範の高い情報収集能力や実務官僚としての能力・人柄が読み取れ、蹴鞠や歌を楽しむ、優雅な貴族のイメージが払拭される。

目次

序 論

第一部 摂関家への奉仕と鳥羽院政期の政情
 第一章 中宮藤原聖子と家政
 第二章 美福門院得子と平忠盛
 第三章 藤原師長の元服と家政機関

第二部 忠通・頼長の相克――仁平二年~久寿元年
 第一章 氏長者藤原頼長の誕生――忠実の忠通義絶
 第二章 仁平二年の前半――頼長の大饗・基実の公卿昇進
 第三章 仁平二年六月以降――内覧頼長をめぐる混乱
 第四章 仁平三年の前半――「悪左府」頼長
 第五章 仁平三年の後半
 第六章 仁平四年前半――春日祭上卿兼長と信義の文章生
 第七章 仁平四年の後半――忠実・頼長派の明暗

第三部 保元の乱前夜――久寿二年~保元元年
 第一章 久寿二年前半―孤立する頼長
 第二章 近衛天皇の死去
 第三章 頼長の失脚
 第四章 鳥羽院御万歳の沙汰―保元元年前半
 第五章 鳥羽院の死去
 第六章 後白河天皇方の挑発

第四部 保元の乱の結末
 第一章 崇徳・頼長方の軍勢
 第二章 後白河方の勝利
 第三章 乱後の処理
 第四章 忠実領の処分と氏長者
 第五章 敗者の運命
 第六章 保元の乱後の摂関家

終 章 内乱と摂関家