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現代に生きる中国茶の本質を浮き彫りにする、本邦初の本格的な中国茶の本。
中国で最も注目を集める茶人・李曙韻が語る、現代中国茶の真髄を捉えた翻訳本。茶の根底に流れる中国思想や古典『茶経』にも書かれている、茶道具の由来や淹れ方の変遷にも触れた、中国茶愛好家必読の書。本書は2011年に台湾で上梓された 『茶味的麁相』、2013年発刊の簡体字版『茶味的初相』に次ぐ翻訳本で、監修を担当した陶作家の安藤雅信氏によるインタビューや現代の茶道具などの詳しい解説を新しく加えたもの。
台湾の写真家、蔡永和氏による美しく情緒ある写真とともに、中国茶の基本を知りたい初心者から中級以上の中国茶道経験者にも読み応えのある一冊となっている。
著訳者プロフィール
●安藤 雅信:陶作家。1957年多治見市生まれ。武蔵野美術大学彫刻学科卒。現代美術の創作から始まり、30代初めにインドに滞在したことをきっかけにチベット仏教を学ぶ。帰国後、焼き物制作に軸足を移す。1998年、数寄屋風古民家を移築し、生活空間の中で美術を思考する場として「ギャルリ百草」を開廊。和洋問わず使用できる日常食器や茶道具に加え、彫刻作品を制作。また茶事教室「胡乱座」を通して新しい茶の湯と中国茶を提案。美術・工芸・デザインの壁のない生活工芸を提唱し、海外にも発表の場を拡げている。