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思考法 教養講座「歴史とは何か」

著者: 佐藤 優
発売日
2018年05月10日
在庫有り
お届け予定日
翌日以降出荷
924
ISBNコード
9784040822099
レーベル
角川新書
商品形態
新書
サイズ
新書判
商品寸法(横/縦/束幅)
108 × 173 × 12.6 mm
総ページ数
288ページ
「二時間でわかる哲学」 など、あり得ない。世界は教養なくして語れない!
世界は、教養なくして語れない。
朽ちない教養をこの手に!!
「二時間でわかる哲学」などは、あり得ない。

現実は、思想が未だ動かしている。
いま世界で起きているのは、すでに克服され、古いものになったはずの民族問題であり、宗教問題の再発である。
歴史とは何か? ヒューマニズムとは何か? 近代<モダン>とは何か? 
冷戦後、終わったことにされた近代<モダン>こそが未だに世界では影響力を持っている。
古今の書物に脈々と流れる論理の構造を掴み、解き明かすことで、危機の時代を生き抜く思考法を身に付ける。

■陰謀論は間違えたかたちで危機を克服する方法
■陰謀史観に対抗できるのは、健全なユーモアと笑いだ
■前衛思想はビジネスに使われている
■天才に対抗する発想は、預言者
■類比とは、別のものの中で共通構造を見ていくこと
■ヘブライ的な発想とギリシャ的な発想
■力で物事を理解するのは、新自由主義の市場の発想だ
■行為とは、不可能の可能性に挑むこと
■宗教の力は、本質的に関係のないものを結びつける
■時間論なき経済論に意味はない
■我々はボランティアのことを翼賛と言っていた
■ヒューマニズムは個人主義でも合理主義でも生命至上主義でもない
■キリスト教はアンチヒューマニズム
■思想は基本的に解釈、あるいは再解釈である
■世界史は、物語をつくる暴力的な力を持つ人にしかつくれない
■日本が露骨な帝国主義国になっていく可能性は高い
etc.

「知性によって裏付けられたユーモア、ときにはアイロニー(皮肉)を用いることによって、我々一人ひとりが社会的にどのような位置にいるかを知る」

※本書は『危機を克服する教養』(角川書店、2015年)を新書版として改題し、加筆修正したものです。

目次

新書版まえがき
まえがき

第一講 歴史とは何か
危機を切り抜けているのが世界宗教だ/取り組んだほうが良い言語、ギリシャ語/陰謀論は間違えた形で危機を克服する方法/
自由主義神学は最後に宗教社会主義にたどりついた/天才に対抗する発想は、預言者/行為とは、不可能の可能性に挑むこと etc.

第二講 歴史と人間
古典は二つ持ったほうがいい/ヨーロッパを形作っている原理「コルプス・クリスチアヌム」/建設=アウフバウという考え方/
二時間でわかる哲学」などは、あり得ない/過去に囚われずして未来を建設することはできない/本来の意味での全体主義、EUの思考 etc.

第三講 ヒューマニズムとは何か
コストをつければ何かができるという感覚は誤っている/原罪を持つ人間の世界に良いことは原則的にない。それが自然/
ヒューマニズムは個人主義でも合理主義でも生命至上主義でもない/疎外と企業の力の強さは関係している/疎外が進むと必ずテロが出てくる etc.

第四講 近代<モダン>とは何か
日本にとっての最大の危機は反知性主義だ/日本人の主たる考え方は関係主義的だ/思想は基本的に解釈、あるいは再解釈である/
世界史は、物語を造る暴力的な力を持つ人しかつくれない/理論的可能性としての、二つの大東亜共栄圏/知は力なり、は信じたい etc.

あとがき
主要参考文献一覧