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「常世、鳥居、正月、翁、稜威」という覗き窓をモチーフに面影を考察。
いつのことからか、日本人による日本イメージをめぐる表現力が、とても退屈になってきた。面影が動かなくなっているからだ。
枕草子の数々がない。和泉式部の「はかなさ」がない。
定家の有心がない。連歌のつらなりがない。心敬の「冷え」がない。
面影日本に埋っていた数々のアンカーが見えていないのだ。
だったらせめて、常世を遠望して余情に遊び、ときに稜威に震えなさい。
著訳者プロフィール
目次
谷川健一『常世論』一三二二夜
萩原秀三郎『稲と鳥と太陽の道』一一四一夜
大林太良『正月の来た道』四五一夜
山折哲雄『神と翁の民俗学』一二七一夜
山本健吉『いのちとかたち』四八三夜
丸山眞男『忠誠と反逆』五六四夜
第二章 をかし・はかなし・無常・余情
清少納言『枕草子』四一九夜
和泉式部『和泉式部日記』二八五夜
西行『山家集』七五三夜
堀田善衞『定家明月記私抄』一七夜
鴨長明『方丈記』四二夜
吉田兼好『徒然草』三六七夜
唐木順三『中世の文學』八五夜
尼ヶ崎彬『花鳥の使』一〇八九夜
第三章 連鎖する面影
大隅和雄・西郷信綱ほか編『日本架空伝承人名事典』四一五夜
三浦佑之『浦島太郎の文学史』六三五夜
石田英一郎『桃太郎の母』一二四四夜
近藤信義『枕詞論』一五九九夜
伊地知鐵男『連歌の世界』七三九夜
心敬『ささめごと・ひとりごと』一二一九夜
西郷信綱『梁塵秘抄』一一五四夜
第四章 ニッポンを感じる
ドナルド・キーン『百代の過客』五〇一夜
渡辺京二『逝きし世の面影』一二〇三夜
ウィリアム・バトラー・イエーツ『鷹の井戸』五一八夜
アレックス・カー『美しき日本の残像』二二一夜
ロジャー・パルバース『もし、日本という国がなかったら』一五四五夜
李御寧『「縮み」志向の日本人』一一八八夜
追伸 面影フィルターが動いている