狼の義 新 犬養木堂伝

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狼の義 新 犬養木堂伝

著者: 林 新
2,090円(税込)
発売日2019年03月23日
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  • ISBN コード : 9784041066430
  • サイズ : 四六判 総ページ数: 480ページ
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 132 × 188 × 31.0 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

この男を失い、日本は焦土と化した。政界を駆けた孤狼の生涯を壮大に描く!

この男を失い、日本は焦土と化した。

最期の言葉は「話せばわかる」「問答無用」ではなかった!?
5・15事件の実態はじめ、驚愕の事実に基づく新評伝。
政界を駆け抜けた孤狼の生涯を圧倒的筆力で描く!!

「極右と極左は毛髪の差」(犬養毅)
日本に芽吹いた政党政治を守らんと、強権的な藩閥政治に抗し、腐敗した利権政治を指弾し、
増大する軍部と対峙し続け、5・15事件で凶弾に倒れた男・犬養木堂。
文字通り立憲政治に命を賭けた男を失い、政党政治は滅び、この国は焦土と果てた……。
戦前は「犬養の懐刀」、戦後は「吉田茂の指南役」として知られた古島一雄をもう一人の主人公とし、
政界の荒野を駆け抜けた孤狼の生涯を圧倒的な筆力で描く。
最期の言葉は「話せばわかる」ではなかった!? 5・15事件の実態をはじめ、驚愕の事実に基づく新評伝。

「侵略主義というようなことは、よほど今では遅ればせのことである。どこまでも、私は平和ということをもって進んでいきたい」
(1932年5月1日、犬養首相の日本放送協会ラジオ演説より)
真の保守とは、リベラルとは!? 明治、大正、昭和の課題を、果たして私たちは乗り越えられたのか?? 

※本書は2017年に逝去された林新氏が厳格なノンフィクションでなく、敢えて小説的な形式で構想し、着手したものを、堀川惠子氏がその意志を受け継ぎ、書き上げたものです。

著訳者プロフィール

●林 新:1957〜2017。慶應義塾大学経済学部卒。NHKエグゼクティブ・プロデューサーとしてNHKスペシャル、大型企画を担当。「ドキュメント太平洋戦争 第4集 責任なき戦場 〜ビルマ・インパール〜」(文化庁芸術作品賞)「家族の肖像」(ギャラクシー賞受賞)「世紀を越えて」「JAPANデビュー 天皇と憲法」など近現代史に造詣が深い。著書に『よみがえる熱球 プロ野球70年』(集英社)、『日本人と象徴天皇』(共著・新潮社)。
●堀川 惠子:1969年生。テレビ記者を経てノンフィクション作家。『死刑の基準』で講談社ノンフィクション賞、『教誨師』で城山三郎賞、『原爆供養塔』で大宅壮一ノンフィクション賞、『戦禍に生きた演劇人たち』でAICT演劇評論賞。林との共同制作に「ヒロシマ・戦禍の恋文」「新藤兼人95歳 人生との格闘果てず」「死刑囚永山則夫 〜獄中28年間の対話〜」等(いずれもNHK)。

目次

序章   古老の追憶 
第一章  戦地探偵人 
1、死闘 2、戦地探偵人 3、薩摩琵琶の音 4、戦場の将軍たち
第二章  政変とカミソリ官吏   
1、「命知らずのバカ野郎」 2、密偵 3、大隈一派 4、憲法の軌道 5、古島少年放浪記
第三章  憲法誕生 
 1、天敵、現る  2、早稲田の大風呂敷 3、大権と民権 4、憲法発布とテロル
第四章  帝国議会の攻防 
1、初の民選選挙 2、帝国議会の質問博士 3、二百十日の嵐 4、買収 5、投票箱を死守せよ
第五章  国粋主義の焔 
1、邂逅 2、狼の群れ 3、従軍記者 4、血の一滴まで 5、不平将軍の荒業
第六章  孤立する“策士”
1、“お伊勢参り” 2、内閣崩壊 3、二度の挫折 4、子規の遺言 5、貧乏所帯の夫婦喧嘩
第七章  革命 
 1、優男、孫文 2、武器密輸の誘惑 3、白紙委任の男 4、女将の献身
第八章  「憲政の神」 
 1、憲政擁護の嵐 2、冷めていた「憲政の神」 3、密教と顕教
第九章  「神」の憂鬱 
 1、訣別 2、バタ臭い男 3、神の座を下りる 4、老いる木堂
第十章  普選の代償 
1、普選、始動 2、さらば国民党 3、将軍の気炎万丈 4、妥協の産物 5、政界を去る日
第十一章 見果てぬ夢 
1、白林荘  2、初夏の南京  3、政友会総裁  4、分かれ道
第十二章 最後の闘争 
1、大命降下  2、密使  3、四面楚歌 4、古島の懊悩 5、バラの実
第十三章 テロルの果て 
終章   五月の空          
あとがき
主要参考文献
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