アイヌ童話集

アイヌ童話集

1,056円(税込)
発売日2019年05月24日

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  • ISBN コード : 9784044004248
  • サイズ : 文庫判 総ページ数: 288ページ
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 105 × 149 × 10.8 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

笑いあり、スリルあり、冒険あり。アイヌ世界の豊かさに触れる16の童話。

口のきけない子が大熊と力比べをする話、若とのと人食い馬が固い友情を結ぶ話、英雄オキクルミがききんの魔神を退治する話……。滑稽話から英雄譚に至るまで、幅広く語られる童話の数々からは、自然や神と自由闊達に語り合うアイヌの鋭敏な感性を随所に感じることができる。アイヌ研究の第一人者が現地で筆録し、実弟が手を加え読みやすく再構成した、アイヌ文学に初めて触れる読者にとってもうってつけの名著。解説・中川裕

著訳者プロフィール

●金田一 京助:言語学者。岩手県生。東京帝大卒。アイヌ民族の言語・文学・民族に関する諸分野の学問的基盤を作り上げた。戦後は文部省国語審議会委員として敬語や現代仮名遣いの整理に活躍。また和歌を能くし、花明の号で「明星」に作品を発表。同郷の石川啄木と親交を結び、彼の良き理解者・庇護者となった。随筆も多い。東大等教授。文化勲章受章。昭和46年(1971)歿、89才。著「アイヌ叙事詩ユーカラの研究」「アイヌ叙事詩ユーカラ集」「国語音韻論」など。
●荒木田 家寿:1902年、岩手県盛岡市生まれ。金田一の末弟。雑誌記者、岩手放送などを経て、岩手映画通信社役員となる。1981年1月死去。映画脚本・映画評・小説など十数編執筆。

目次

 まえがき

よもやま昔話
 口のきけない子と熊の話
 流れてきた子どもの話
 鬼が島せいばつの話
 雲の船と男の子の話
 チャランケの話
 砂でつくった鯨の話
 おばけ鳥の話
 センタカイヌの話
 鬼鹿毛どのの話

パナンペ・ペナンペ昔話
 鬼のわなの話
 金と銀の子犬の話
 腹のなかの小鳥の話

オキクルミの昔話
 日の女神を救いだす話
 ききん魔を救い出す話
 神々がざんげ話をする話
 生いたちと晩年の話

解説
著者略歴
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