皇室、小説、ふらふら鉄道のこと。

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皇室、小説、ふらふら鉄道のこと。

1,650円(税込)
発売日2019年02月27日
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  • ISBN コード : 9784041076682
  • サイズ : 四六判 総ページ数: 224ページ
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 128 × 188 × 16.0 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

鉄学者と作家、平成の終わりに皇室、小説をアツーく語り合う。

あるとき、会議中に原さんが猛然としゃべりだした。とある鉄道の本について、熱く熱く語っているのである。「いや、そんな細かい部分、ここにいるだれもわからんがな」と呆気に取られつつ、私は深く納得した。
なーんだ、ただのオタクだ!
そこからなにがどうなって対談をすることになったのか、いまいち記憶が定かではないのだが、小説や天皇制や鉄道について、二人で好きなようにしゃべったのが本書だ。
私と同様、門外漢のかたにも、肩肘張らずにお読みいただける内容になったのではないかと思う。
――三浦しをん(「まえがき」より抜粋)
   *
三浦さんが女性作家として、時にびしっと本質を衝く意見や質問をされることに、思わずはっとさせられた。
「社会全体の中で女の人をどう位置づけるかは、学校教育も政治家も何も考えていないような気がします。」
「アマテラスは女性の神様ですが、その子孫であるとされる天皇家は、なぜ女系を採用しなかったんでしょうね。」
学者でない人々、とりわけ女性との対話を積み重ねることで、自らの学問が鍛えられてゆくことの大切さを、改めて思い知らされた次第である。
――原 武史(「あとがき」より抜粋)

著訳者プロフィール

●原 武史:1962年東京生まれ。専攻は日本政治思想史。早稲田大学政治経済学部を卒業後、日本経済新聞社に入社、昭和天皇の最晩年を取材。98年『「民都」大阪対「帝都」東京』でサントリー学芸賞、2001年『大正天皇』で毎日出版文化賞、08年『滝山コミューン一九七四』で講談社ノンフィクション賞、09年『昭和天皇』で司馬遼太郎賞を受賞。現在、放送大学教授。
●三浦 しをん:1976年東京生まれ。2000年『格闘する者に○(まる)』でデビュー。以後、『月魚』『ロマンス小説の七日間』『秘密の花園』などの小説を発表。『悶絶スパイラル』『あやつられ文楽鑑賞』『本屋さんで待ちあわせ』など、エッセイ集も注目を集める。06年『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞を、12年『舟を編む』で本屋大賞を、15年『あの家に暮らす四人の女』で織田作之助賞を受賞。ほかの小説として『むかしのはなし』『風が強く吹いている』『仏果を得ず』『光』『神去なあなあ日常』『木暮荘物語』『ののはな通信』『愛なき世界』など。

目次

まえがき 三浦しをん
第一回対談   
 通学の沿線風景―女官の世界―『源氏物語』は不敬か
第二回対談  
 「生前退位」のご意向―女系天皇と「国体」―天皇の代替わり
第三回対談  
 「おことば」の衝撃―蕎麦屋にふらっと入る自由―三島由紀夫、幻の計画
第四回遠足  
 コンパートメント車両―鬼怒川温泉―東武ワールドスクウェア
第五回対談  
 「作詞:昭和天皇」―宮内庁詰めになる―平成の終わりに
おわりに 原武史
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