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天皇(大王)として即位できなかった皇子たちから、古代王権の本質に迫る
『古事記』『日本書紀』をはじめ、日本古代の歴史書には、天皇として「即位できなかった皇子」の記事が多数残されている。これらの皇子たちの多くには、残念では済まされない苛烈な未来が待っていた。彼らは、なぜ即位することができなかったのか。記紀の伝承時代から、律令制成立期、律令制下、さらには平安時代の摂関期から院政期にかけて、敗者となった皇子たちの政治的背景を探求し、日本古代国家の本質に背面から迫る。著訳者プロフィール
目次
第一章 倭王権の成立と王子
第二章 律令制成立期の王子(皇子)
第三章 律令国家と皇子
第四章 平安朝の確立と皇子
第五章 期摂関政治と皇子
第六章 摂関政治全盛期の皇子
第七章 院政と皇子