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財閥の時代
9784044005627
財閥の時代
著者:
武田 晴人
1,188
円(税込)
発売日
2020年03月24日
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ISBN コード : 9784044005627
サイズ :文庫判 総ページ数: 400
商品寸法(横/縦/束幅): 105 × 149 × 14.8 mm
※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります
なぜ、彼らは成功したのか? 近代日本を彩る企業集団の実態を解き明かす。
今なお、陰に陽に存在感を発揮し続ける企業集団・財閥。類まれなる勢力を誇る一方で、その背景には、黎明期の資金調達をめぐる苦闘やオーナー一家と経営陣の軋轢、時の政府・諸外国との丁々発止など、現代のビジネスにも通ずる奮闘があった。「家業」から出発して多角化を進め、独自の組織を作り上げた「日本型企業の源流」は、激動の近現代をどのように歩んできたのか。知られざる軌跡に、日本経済史の権威が鋭く迫る。
著訳者プロフィール
●武田 晴人:1949年、東京都生まれ。1976年東京大学経済学研究科博士課程単位取得退学。博士(経済学)。東京大学名誉教授。専門は近現代日本経済史。著書に『帝国主義と民本主義』(集英社)、『仕事と日本人』(ちくま新書)、『高度成長 〈シリーズ日本近現代史〉』(岩波新書)など。
目次
はしがき
第一章 幕末維新の危機 富豪たちの明治維新
1 財閥の位置
2 財閥とは何か
3 幕末維新の危機
4 第二の危機
第二章 政商の誕生 政府が生むビジネス・チャンス
1 なぜ政商が生まれるか
2 政商の保護
第三章 政商の資金源 事業と資金の出会い
1 事業家と資金との出会い
2 古河市兵衛のスポンサー
3 藤田組と毛利家
4 その後の藤田と古河
第四章 政商からの脱皮 多角化への挑戦
1 転機としての一八八〇年代
2 多角化が推進された一八九〇年代
3 三井のケース
4 三菱のケース
第五章 家政改革と家憲 総有制の知恵
1 「総有制」という特異な事業財産管理
2 三野村利左衛門の「反逆」
3 三井の家政改革
4 住友家法の特徴
第六章 コンツェルン化と持株会社 巨大化する組織の整備
1 多角化の進展
2 増大する利益と巨大化する組織
3 「法人成り」と持株会社
4 本社の役割
第七章 専門経営者の登場 現場の知恵と現場の管理
1 家産に基づく所有と経営能力
2 経営の専門的能力の必要性
3 財閥の個性・特質
4 財閥の専門経営者
第八章 商社ブームと破綻 「大正バブル」のバランスシート
1 第一次世界大戦ブーム──成金の時代
2 乱立した商社
3 古河商事のケース
4 専門経営者の不在と資金力不足
第九章 鈴木商店の挫折 借入依存と組織改革の欠如
1 鈴木商店前史
2 「天下三分の計」と金子直吉
3 金融恐慌と台湾銀行
第一〇章 三大財閥の覇権 持株会社支配のネットワーク
1 敗者の欠点
2 金融恐慌の意義
3 三大財閥の覇権
第一一章 恐慌とドル買い 財閥批判の背景
1 転機としての昭和恐慌
2 井上準之助の金本位制への信頼
3 三井のドル買いは思惑取引であったか
第一二章 財閥の転向 改革のポーズと内部資本市場
1 テロと財閥批判
2 「転向」の試み
3 株式公開の歴史的意義
第一三章 戦時体制と財閥 優先された出資者利害
1 戦時経済と統制
2 重化学工業化の主役としての財閥
3 財閥本社の株式会社化
4 財閥本社の改組と租税負担
第一四章 財閥解体 追及された戦争責任
1 戦後改革と民主化
2 「財閥解体」の目的
3 解体の具体的措置
4 解体の歴史的意義
第一五章 企業集団と財閥 三等重役と株式持合い
1 財閥解体の影響
2 企業集団の形成
3 自由度の高い経営者
参考文献
あとがき
文庫版へのあとがき
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なぜ、彼らは成功したのか? 近代日本を彩る企業集団の実態を解き明かす。
今なお、陰に陽に存在感を発揮し続ける企業集団・財閥。類まれなる勢力を誇る一方で、その背景には、黎明期の資金調達をめぐる苦闘やオーナー一家と経営陣の軋轢、時の政府・諸外国との丁々発止など、現代のビジネスにも通ずる奮闘があった。「家業」から出発して多角化を進め、独自の組織を作り上げた「日本型企業の源流」は、激動の近現代をどのように歩んできたのか。知られざる軌跡に、日本経済史の権威が鋭く迫る。著訳者プロフィール
目次
第一章 幕末維新の危機 富豪たちの明治維新
1 財閥の位置
2 財閥とは何か
3 幕末維新の危機
4 第二の危機
第二章 政商の誕生 政府が生むビジネス・チャンス
1 なぜ政商が生まれるか
2 政商の保護
第三章 政商の資金源 事業と資金の出会い
1 事業家と資金との出会い
2 古河市兵衛のスポンサー
3 藤田組と毛利家
4 その後の藤田と古河
第四章 政商からの脱皮 多角化への挑戦
1 転機としての一八八〇年代
2 多角化が推進された一八九〇年代
3 三井のケース
4 三菱のケース
第五章 家政改革と家憲 総有制の知恵
1 「総有制」という特異な事業財産管理
2 三野村利左衛門の「反逆」
3 三井の家政改革
4 住友家法の特徴
第六章 コンツェルン化と持株会社 巨大化する組織の整備
1 多角化の進展
2 増大する利益と巨大化する組織
3 「法人成り」と持株会社
4 本社の役割
第七章 専門経営者の登場 現場の知恵と現場の管理
1 家産に基づく所有と経営能力
2 経営の専門的能力の必要性
3 財閥の個性・特質
4 財閥の専門経営者
第八章 商社ブームと破綻 「大正バブル」のバランスシート
1 第一次世界大戦ブーム──成金の時代
2 乱立した商社
3 古河商事のケース
4 専門経営者の不在と資金力不足
第九章 鈴木商店の挫折 借入依存と組織改革の欠如
1 鈴木商店前史
2 「天下三分の計」と金子直吉
3 金融恐慌と台湾銀行
第一〇章 三大財閥の覇権 持株会社支配のネットワーク
1 敗者の欠点
2 金融恐慌の意義
3 三大財閥の覇権
第一一章 恐慌とドル買い 財閥批判の背景
1 転機としての昭和恐慌
2 井上準之助の金本位制への信頼
3 三井のドル買いは思惑取引であったか
第一二章 財閥の転向 改革のポーズと内部資本市場
1 テロと財閥批判
2 「転向」の試み
3 株式公開の歴史的意義
第一三章 戦時体制と財閥 優先された出資者利害
1 戦時経済と統制
2 重化学工業化の主役としての財閥
3 財閥本社の株式会社化
4 財閥本社の改組と租税負担
第一四章 財閥解体 追及された戦争責任
1 戦後改革と民主化
2 「財閥解体」の目的
3 解体の具体的措置
4 解体の歴史的意義
第一五章 企業集団と財閥 三等重役と株式持合い
1 財閥解体の影響
2 企業集団の形成
3 自由度の高い経営者
参考文献
あとがき
文庫版へのあとがき