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ロシア革命史 社会思想史的研究

1,100円(税込)
発売日2020年09月24日

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  • ISBN コード : 9784044006150
  • サイズ :文庫判    総ページ数: 304
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 105 × 149 × 11.4 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

革命研究に衝撃を与えた、独裁研究の第一人者猪木正道のデビュー作、復刊!

革命研究に衝撃を与えた、独裁研究の第一人者猪木正道のデビュー作、復刊!
「一九四六年八月に、ほぼ三週間を費やして、私は本書を書き上げた。
当初は食糧不足の時代で、私は成蹊学園の農場内に住居を与えられ、みずから陸稲やとうもろこしを作りながら、原稿を書いた」

革命史を簡潔にたどりながらも、レーニン主義、ボリシェヴィキ政権など、革命過程を理論的に分析した。
意外と類書がない切り口であり、後に、革命を破壊と創造の両過程に分類し、その二つの流れの総合として説明したことは、
コロンブスの卵とされ、革命研究に衝撃を与えた。
再評価の進むローザ・ルクセンブルクとレーニンを「西欧共産主義」vs「東欧共産主義」として対比させたり、
「(ヒトラー)ファシズムは、世界革命の鬼子である」と喝破するなど、本書の普遍性はいまも失われていない。

先般、逝去されたロシア研究の泰斗・木村汎氏は解説でこう激賞している。
「総合的なアプローチ、卓抜のバランス感覚、思索の深さ、精密な分析、時として大胆な仮説――これらのコンビネーションをもって真正面から共産主義へ立ち向かった概説書として、本書の右に出るものはない。また今後、少なくとも邦語において出ることはないだろう」

※本書は1994年に中公文庫から刊行されたものを二次文庫化したものです。故木村汎氏(1936-2019)の解説も再掲しました。底本には初版第1刷を使用しました。

【目次】

旧版はしがき 
はしがき 

第一章 序 言 
第二章 ロシアの後進性
第三章 ボリシェヴィズム 
第四章 ツァーリズムの苦悶 
第五章 十月革命 
第六章 世界革命 
第七章 一国社会主義 
第八章 結 言 

注 
解 説 木村 汎 

著訳者プロフィール

●猪木 正道:1914(大正3)年‐2012(平成24)年。政治学者。京都大学名誉教授。京都生まれ。社会思想家の河合栄治郎に師事し、1937(昭和12)年、東京帝国大学経済学部卒業。三菱経済研究所を経て49(昭和24)年から70(昭和45)年まで京都大学法学部で政治学・政治史を教える。退官後、防衛大学校校長を8年間務めたほか、平和・安全保障研究所理事長なども務め、日本の安全保障政策の研究を進めた。2001(平成13)年文化功労者。著書に『新版 増補 共産主義の系譜』『独裁の政治思想』(角川ソフィア文庫)など多数

目次

目 次

旧版はしがき 
はしがき 

第一章 序 言 
第二章 ロシアの後進性
1 後進性の原因 
2 ツァーリズム 
3 ナロードニキ 
4 ロシア資本主義 

第三章 ボリシェヴィズム 
1 プレハーノフ 
2 原始マルクス主義 
3 カウツキーとベルンシュタイン 
4 レーニン主義 

第四章 ツァーリズムの苦悶 
1 日露戦争 
2 第一次革命 
3 第一次革命(続) 
4 ストルイピン時代 

第五章 十月革命 
1 第一次世界大戦 
2 第一次世界大戦(続) 
3 二月革命 
4 四月テーゼ 
5 ボリシェヴィキ政権 

第六章 世界革命 
1 憲法制定会議 
2 ブレスト・リトフスク 
3 内 乱 
4 コミンテルン 

第七章 一国社会主義 
1 新経済政策 
2 五ヵ年計画 
3 第二次世界大戦 

第八章 結 言 


注 
解 説 木村 汎