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海軍戦争検討会議記録 太平洋戦争開戦の経緯
海軍戦争検討会議記録 太平洋戦争開戦の経緯
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海軍戦争検討会議記録 太平洋戦争開戦の経緯

編者: 新名 丈夫
解説: 戸高 一成
発売日
2022年10月07日
在庫有り
お届け予定日
翌日以降出荷
1,100
ISBNコード
9784040824079
レーベル
角川新書
商品形態
新書
サイズ
新書判
商品寸法(横/縦/束幅)
108 × 173 × 13.4 mm
総ページ数
296ページ
敗戦早々、海軍最高首脳による秘密会議が行われていた。第一級資料、復刊!
「海軍が最後まで譲らなかったのは、自動的参戦はいやだという一点にありき」(井上成美海軍大将、三国同盟締結に関して)

日本海軍はなぜ太平洋戦争に突入したのか?
この議題を元に、敗戦間もない1945年12月、生き残った日本海軍最高首脳者による、極秘の戦争検討会議が行われていた。
永野修身元帥以下、開戦前後の軍政軍令の責任者、幕僚など29名が参加し、翌年1月にかけて、この特別座談会は4回行われる。
記録を託されたのは、戦時中に東條と陸軍を批判して懲罰召集をされた「竹槍事件」の新名記者だった。
海軍などの助力で召集を解除され、海軍報道班員として敗戦を迎えた氏が30年以上秘蔵した後に公開した一級資料、復刊!
解説・戸高一成

岡敬純「われわれは、その時(東條内閣に協力せよ、となった際)「重臣は戦争をするのだな」と直感せり」(特別座談会より)
井上成美「陸海軍相争うも、全陸海軍を失うより可なり。なぜ男らしく処置せざりしや。如何にも残念なり」「戦争反対と明確にされしや」(第二回第二次特別座談会より)

※本書は、1976年12月に毎日新聞社より刊行された作品を新書化したものです。底本には1976年の初版を使用しました

【目次】
「海軍特別座談会」について<序に代えて>
大東亜戦争開戦前の国内情勢――特別座談会(昭和20年12月22日)
三国同盟――第一回特別座談会(昭和21年1月17日)
満州事変から太平洋戦争へ――第二回第一次特別座談会(昭和21年1月22日)
日米開戦に至るまでの用兵、戦備――第二回第二次特別座談会(昭和21年1月22日)
「海軍特別座談会」出席者略歴
付録 井上成美航空本部長 申継
 陸海軍中央統帥組織
 陸海軍等主要職員一覧表
 年表
 あとがき
解説 戸高一成

目次

「海軍特別座談会」について<序に代えて>

大東亜戦争開戦前の国内情勢――特別座談会(昭和20年12月22日)

【解説1】開戦前の政府と陸海軍
特別座談会記録 抜粋 二〇年一二月二二日 一三〇〇~一六〇〇 
大東亜戦争開戦前――国内情勢に関する座談会

三国同盟――第一回特別座談会(昭和21年1月17日)

【解説2】三国同盟をめぐる抗争
ドイツに傾斜する陸軍/海軍ついに反対を撤回
第一回特別座談会 二一年一月一七日
三国同盟
 第一次三国同盟/第二次三国同盟

満州事変から太平洋戦争へ――第二回第一次特別座談会(昭和21年1月22日)

【解説3】破局への道
  満州事変以降、陸軍の意向/太平洋戦争前夜/戦争回避の努力/両国諒解案
第二回第一次特別座談会記録――二一年一月二二日
  支那事変勃発までの経緯/支那事変処理(解決)と大東亜戦争との関連/日米交渉の経緯

日米開戦に至るまでの用兵、戦備――第二回第二次特別座談会(昭和21年1月22日)

【解説4】戦備の基本構想
  軍備の根本は仮想敵の確立/開戦後の国力/抜かれなかった“伝家の宝刀”
第二回特別座談会(二次)――二一年一月二二日
日米開戦に至るまでの用兵および戦備に関する事項
  情勢に応ずる戦備促進の状況/彼我国力判断/大東亜戦争が自存自衛戦たるの論拠
「海軍特別座談会」出席者略歴

付録 井上成美航空本部長 申継

【解説】「申継」について
  太平洋戦争を予想した軍備計画/「海軍の空軍化」の主張/潜水艦を輸送破壊戦に
昭和一六年八月 航空本部長申継(片桐中将へ)
  一 制度/二 軍備充実 戦備充実の現状/三 将来の帝国軍備
昭和一六年一月 新軍備計画論
総論
一 海軍軍備計画は根本的に改定を要す/二 日米戦争の形態/三 帝国の海軍軍備整備の要点/四 結論
海軍航空戦備の現状(一六年七月一七日)
 一 序言/二 戦備充実の現状/三 生産力の現状および拡充予想/四 結論

 陸海軍中央統帥組織
 陸海軍等主要職員一覧表
 年表
 あとがき
 解説 戸高一成