- ISBNコード
- 9784041117323
- 商品形態
- 一般書
- サイズ
- 四六判
- 商品寸法(横/縦/束幅)
- 128 × 188 × 19.0 mm
- 総ページ数
- 256ページ
その男の絵は、怖くて、美しくて、すべてを暴く。
大きな料理屋「しの田」のひとり娘である真阿。十二のときに胸を病んでいると言われ、それからは部屋にこもり、絵草紙や赤本を読む毎日だ。あるとき「しの田」の二階に、有名な絵師の火狂が居候をすることになる。「怖がらせるのが仕事」と言う彼は、怖い絵を描くだけではなく、普通の人には見えないものが見えているようだ。絵の犬に取り憑かれた男、“帰りたい”という女の声に悩む旅人、誰にも言えない本心を絵に込めて死んだ姫君……。幽霊たちとの出会いが、生きる実感のなかった真阿を変えていく。
目次
序幕
座敷小町
犬の絵
荒波の帰路
彫師の地獄
悲しまない男
若衆刃傷
夜鷹御前
筆のみが知る
終幕
座敷小町
犬の絵
荒波の帰路
彫師の地獄
悲しまない男
若衆刃傷
夜鷹御前
筆のみが知る
終幕