死者殺しのメメント・モリア

死者殺しのメメント・モリア

715円(税込)
発売日2021年09月22日

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  • ISBN コード : 9784049140583
  • サイズ : 文庫判 総ページ数: 304ページ
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 105 × 149 × 11.4 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

時を渡り、永遠の命を生きる、少女と死神。二人が巡る、死と葬送の物語。

 死は平等である。富める者にも貧しき者にも。だが時に異形となる哀れな魂があり、それを葬る少女がいた。
 モリア=メメント。かつて術師の血を継ぐ王族の姫だった娘。特別な力をもち、今は刻渡りの死神シヤンとともに、あるものを捜して旅をしていた。
 シヤンのもつテンプス・フギトの時計に導かれ、あらゆる時と場に彼らは出向く。現代ニューヨーク、17世紀パリ、時代と場所が変わっても、そこには必ず、死してなお悪夢を見続ける悲しい亡霊たちがいた――。
 死は等しく安らかに――祈りをこめてモリアは死者を葬る。永遠を生きる時の旅人がつむぐ、祈りと葬送の幻想譚。

【登場人物】
◆モリア=メメント
 青い喪服を着た美少女。術師の血をひく王家の娘だったが、過酷な運命にもまれ、死神と契約をして永遠の命を得る。あるものを探すため、死者を弔いながら旅をする。
◆シヤン=ラウエレウム
 美形の死神。「時」をつかさどり、テンプス・フギトの懐中時計を操って時空を移動する。強大な力を持つ存在だが、モリアの従者に。人間を哀れみ、時に面白がっている。

著訳者プロフィール

●夢見里 龍:第26回電撃小説大賞で最終選考作となった『死者殺しのメメント=モリア』を改稿しデビュー。

目次

二十一世紀の人狼は眠らない AD2003 New York
ヴェルサイユ宮殿の魔女は歌う AD1756‐1773 Paris
ペンシルベニアの吸血鬼は誰がために AD2017 Pennsylvania
アゾフ海の隠者と死の血裔 AD1778 Wild Field
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