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宝塚・星組公演「ザ・ジェントル・ライアー」の原作、22年ぶりの復刊!
『理想の夫』は、イギリスの文豪オスカー・ワイルドの傑作戯曲の一つ。日本では、1954年に角川文庫より厨川圭子氏の翻訳で発表。2000年に復刊したが、その後絶版となっていた。2022年2月、宝塚星組と新国立劇場での公演が決定。初版からじつに68年、再び厨川圭子氏の監修を得て、このたびの新装復刊となった。なお、オスカー・ワイルドの四大喜劇のなかで、「理想の夫」は、日本ではじめての舞台化となる。【あらすじ】 1895年ロンドン。将来有望な政治家ロバートと、その妻ガートルードは、だれもがうらやむ理想の夫婦。そして、ロバートの親友アーサーは、自由気ままな独身貴族で、ガードルードとも昔馴染みの間柄だった。ある日、そんな3人の前に、妖しい魅力のチェヴリー夫人が現れ、紳士淑女たちの「秘密」が露わになっていく――! オスカー・ワイルドのテンポよい展開とウィットに富んだ会話が光る、人間ドラマの傑作。
著訳者プロフィール
●厨川 圭子:1924年-。中国東北部瀋陽(旧満州奉天市)に生まれる。津田英学塾、慶應義塾大学英文科卒。主な訳書に、ワイルド著『ウィンダミア卿夫人の扇』、『真面目が肝心』、バリー著『ピーター・パン』、マロリー著『アーサー王の死』、グリーン著『アーサー王物語』、ミラー著『ジェインのもうふ』、ラム著『シェイクスピア物語』、ウェブスター著『あしながおじさん』、ほか多数。
目次
主な登場人物
第一幕 クロウヴナ街区(スクエア)にあるロバート・チルターン卿邸の八角形の部屋にて
第二幕 ロバート・チルターン卿邸の居間
第三幕 カーゾン街(ストリート)にあるアーサー・ゴーリング卿邸の書斎
第四幕 再び、ロバート・チルターン卿邸の居間
注
訳者あとがき