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異端の民俗学者にして探偵――桜小路光彦登場!
海堂財閥の創業者・右近が残した異様な遺言。それは同家に縁がありながらも、理不尽な扱いを受けていた美雪にすべての財産を渡すというものだった。条件は海堂家の三兄弟のだれかと一ヶ月以内に結婚すること――。それが惨劇のはじまりだった。ある夜、結婚相手にと名乗り出た次男の月弥が同家の別えびす伝説に見立てられて変死を遂げ、美雪は否応なく遺産相続に巻きこまれていく。
そして招かれた、異端の民俗学者にして探偵の桜小路光彦が連続殺人の謎に挑む。
著訳者プロフィール
目次
第二章 悪魔、跳梁跋扈する
第三章 先住民論
第四章 愛しき鎮魂の涙
第五章 旅立ちの日