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虚魚

著者: 新名 智
880円(税込)
予約商品
発売日2024年11月25日

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  • ISBN コード : 9784041154519
  • サイズ :文庫判    総ページ数: 320
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 105 × 149 × mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

私は探している、「人を殺せる」怪談を。怖いのに泣ける感動のミステリ!

怪談師を生業としている三咲は、訳あって“本当に人が死ぬ”怪談を探している。相棒は「呪いか祟りで死にたい」というカナちゃんだ。新たな怪談が見つかると、死ねるかどうか確かめてくれる。
ある日、カナちゃんが「釣ると死ぬ魚」の噂を聞きつける。静岡県のある川の河口付近で見たこともない魚を釣った人が、数日のうちに死んでしまったというのだ。類似する怪談を知らなかった三咲は、噂の発生源を辿って取材を始める。すると、その川沿いには不思議なほどに怪談の舞台が集まっていることが分かってきた。これは偶然か、それとも狗竜川には怪異の原因が隠されているのだろうか。
自分が生涯追い求めてきた“本物”の怪談の気配を感じ、三咲は調査にのめりこんでいく。しかし、うまくいくということは、カナちゃんが死んでしまうということだ。自分はそれを望んでいるのだろうか――?

解説:小野不由美

著訳者プロフィール

●新名 智:1992年生まれ。長野県上伊那郡辰野町出身。2021年『虚魚』で第41回横溝正史ミステリ&ホラー大賞<大賞>を受賞し、デビュー。他の著書に『あさとほ』『きみはサイコロを振らない』など。

目次

一、釣り上げると死ぬ魚の話
二、怪談だらけの川の話
三、怪談の川をさかのぼる話
四、結局そこには何もなかったという話

著者による注釈

解説 小野不由美