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世界は誰かの正義でできている アフリカで学んだ二元論に囚われない生き方

著者: 原 貫太
発売日
2025年02月20日
お届け予定日
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1,760
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ISBNコード
9784046073723
商品形態
一般書
サイズ
四六判
商品寸法(横/縦/束幅)
128 × 188 × 17 mm
総ページ数
256ページ
この複雑な世界を、あなたはどう生きるか
正義の反対は、また別の正義なのかもしれない。

「世界最悪の紛争地」と呼ばれるアフリカ・コンゴ東部。略奪や虐殺、性暴力が横行するその地は、闇に潜む「悪」が支配しているように見えていた。

けれども、熱帯雨林を抜けた先で対峙した武装勢力の司令官は、戦う理由をこう説明した。「自分たちの土地を守るためだ」。また、世界で禁止されている鉱山での児童労働を行う子どもは、僅かな収入で自身と家族を支えようとしていた。そこには、彼らなりの「正義」があった。

何事も二元論では語りきれない。アフリカから遠く離れた私たちの社会でも同じだ。ニュースやSNSで叩かれる「悪人」も、視点や風向きが変われば「善人」と称えられる。逆もまた然りだ。しかし、真実はもっと複雑で、白と黒の間には無限の灰色がある。

アフリカを中心に、紛争地や貧困地域を訪れてきたフリーランス国際協力師の原貫太。ユーチューブでは世界の課題について幅広く発信し、登録者は33万人を超えた。だが、順風満帆に見える歩みの裏には、複雑な世界と向き合って生きる上での葛藤があった。

フィリピンやウガンダでの出会いを胸に起業した団体を、心の病を理由に辞めていいのか。
正義感に訴えて無視されるくらいなら、動画のタイトルは欲望に訴える過激なものにしてもいいのか。
厳しい環境下の人々を撮影するだけではなく、自ら助けるべきか。
生きづらい日本で幸せに生きるために、死が身近にあるアフリカから何が学べるのか。

あなたもまた、世の中の複雑さに立ちすくみ、二元論が生む苦しみに囚われているかもしれない。でも、そんな中でも社会を良くしたり、自分らしくありたいと願うのなら、本書を手に取ってほしい。著者の半生の記録を読めば、一歩を踏み出すための問いや視点が見つかるはずだ。

目次

第1章 世界最悪の紛争地・コンゴ東部で見た灰色の現実
第2章 現実を知った人の責任――国際協力師として生きる
第3章 正しい報道とは何か? インフルエンサーの光と影
第4章 死を意識したアフリカで「生きている実感」を得た