源氏物語絵巻の謎を読み解く
定価:
1,760円(税込み)
発売日:1998年12月18日
- ISBN コード : 9784047033023
- サイズ : 四六判 総ページ数: 288ページ
- 商品寸法(横/縦/束幅): 126 × 189 × 0.0 mm
- ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります
〈目次〉
はじめに
第一章 物語絵巻の文法
1 国宝源氏物語絵巻の文法
2 源氏物語の方法
第二章 源氏物語絵巻の読み方
1 鈴虫(二)を読み解く
2 垣間見場面の秘められた謎
第三章 源氏物語絵巻成立の背景
1 成立の事情
2 柏木グループの試み
3 不義の子の物語
4 源氏物語絵制作の命令
5 もう一人の光源氏
6 有仁絵巻の伝承から
7 柏木グループの巻々を読む
8 詞書と料紙と絵と
第四章 戦国乱世の源氏物語絵
1 絵巻流転──建礼門院の源氏物語絵
2 「絵尽くし」の政治力学──後堀河院と藻壁門院の源氏絵巻制作
3 鎌倉宮将軍の源氏物語絵──宗尊親王の源氏物語色紙絵屏風
4 皇統再興のイデオロギー装置として──後崇光院父子の源氏物語絵
第五章 近世日本の源氏物語絵
1 秀吉・家康の国土平定と「源氏」幻想──大坂城落城前後
2 近世天皇の「源氏」戦略──後陽成天皇の源氏物語画帖
3 「源氏物語画帖」の画面選択
4 幕末復古大和絵のイデオロギー
終章 源氏物語絵の神話学
あとがき
参考文献