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夢のもつれ

817円(税込)
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発売日2007年09月22日
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  • ISBN コード : 9784044075019
  • サイズ :文庫判    総ページ数: 288
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 105 × 149 × 11.0 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

涙はなぜ汚くないか? <わたし>とはなにか? やさしい哲学エッセイ。

〈わたし〉がフルサイズで存在したためしがいちどでもあったろうか。行為の身体的プロセスを忘却し、自己意識からはずすことで成り立つ日常。そのなかの存在の揺らめきを映像・音楽・モード・身体・顔・テクスチュアなど、表面にあらわれるさまざまな事象に現象学的にアプローチし、身近な視角からやさしく解き明かす哲学エッセイ。臨床哲学につながる感覚論をベースとした、鷲田哲学の根幹をなすアフォリズムにあふれる一冊。

著訳者プロフィール

●鷲田 清一:1949年、京都生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。大阪大学大学院文学研究科教授、文学部長、副学長を経て同大学総長。専攻は臨床哲学。著書に『「待つ」ということ』『「聴く」ことの力』『モードの迷宮』など多数。

目次

〈プロローグにかえて〉
  さくら

1 夢のもつれ
  ラヴ・ミー・テンダー
  nowhere man
  月曜病
  移動祝祭日
  チューン・アウト
  傘を忘れた!
  意識の敷居
  深い遊び

2 夢のひきつれ
  リンパ腺
  水中都市
  カメレオン
  縁切り祈願
  クイーン
  青二才
  ひよこ
  私に触れてはならぬ
  不幸な意識
  マスク
  ぬけがら
  魂と臓腑

3 夢のささくれ
  人生観察家──パリでいちばん幸福なひと
  鏡のそと
  垂直のコスメティック
  顔をなくした仏たち──奥丹波の破損仏
  縮む顔・膨らむ顔
  萬鐵五郎の自画像
  傷つきやすさをめぐって──荒木経惟の〈顔〉
  「わたしたち」とはだれか?
  なみだの秘密──なみだはなぜ汚くないのか?

4 揺らめく像、散らばる音
  割れ目の哀しみ──わたしの偏愛ビデオ
  過剰であることのもどかしさ──侯孝賢監督『悲情城市』
  フェティシズムよりももっと透明なフェティシズム──エリック・ロメール監督『クレールの膝』
  哀悼と諧謔と──菊地信義の装幀
  絶対体感──グレン・グールド氏の論理的な身体装置
  〈存在〉の始源に共鳴する表現──アール・ブリュットの世界
  いのちの遊戯、古老の舞──大野一雄「天道地道」
  布と意味と運動と──ダンス・コスチュームをめぐって
  モードの死──エア・ウェア展
  ミック・ジャガーが大統領より年上になった日──ロックとエレクトリック・ボディ
  わが愛しのロック・ギタリストたち──クラプトン、ベック、リチャーズ

あとがき