平清盛の闘い 幻の中世国家

平清盛の闘い 幻の中世国家

カバーデザイン: 芦澤 泰偉
836円(税込)
発売日2011年11月25日

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  • ISBN コード : 9784044092023
  • サイズ : 文庫判 総ページ数: 288ページ
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 105 × 149 × 11.0 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

「悪逆非道の清盛像」を覆し、王権に挑んだ先進的政治家の真実を描き出す!

巨大な権勢をもって驕り、「仏敵」「悪逆非道」の汚名を着せられた平清盛。彼が真に追いもとめたものとは、何だったのか?後白河院政の否定、政敵たちへの仮借なき攻撃と断罪、強引な福原遷都計画、そして南都焼き討ち……。貴族と武士が一体化した中世国家という、新たな政治秩序の確立に邁進した足跡をつぶさに検証。波瀾に富んだ生涯と、先進的政治家としての鮮烈な実像を描きだす。従来の悪人像を覆した画期的な清盛論!

著訳者プロフィール

●元木 泰雄:1954年、兵庫県生まれ。京都大学大学院博士後期課程指導認定退学。中世前期政治史専攻。文学博士。現在、京都大学大学院人間・環境学研究科教授。『院政期政治史研究』『源満仲・頼光』『保元・平治の乱を読みなおす』『武士の成立』『源義経』『河内源氏』など著書多数。

目次

序 章 清盛像の変貌

第1章 王権下の清盛
  1 院近臣伊勢平氏の台頭──父と祖父
  2 院近臣として──若き日の清盛
  3 わき役平氏──保元の乱
  4 新たな破局──平治の乱

第2章 後白河院との対峙
  1 主役の座──乱後の清盛
  2 アナタコナタ──院政と親政の間で
  3 王権の中枢へ──高倉天皇の擁立
  4 福原と京──後白河院との協調と軋轢

第3章 王権への挑戦
  1 矛盾の露呈──建春門院の死去
  2 法皇との衝突──鹿ケ谷事件
  3 破局の進行──生まれくる者、死にゆく者
  4 法皇幽閉──治承三年政変

第4章 新王朝の樹立
  1 武力に囲繞された王権──安徳天皇の出現
  2 悲劇の皇子──以仁王の挙兵
  3 深まる矛盾──挙兵の波紋
  4 平氏の対応──対決と避難

第5章 遷都と還都
  1 新たな首都を求めて──新京と福原離宮
  2 首都福原──遷都と還都の間で
  3 追討使惨敗──内乱の勃発
  4 還都の真相──清盛の決断

第6章 最後の闘い猛き者清盛
  1 南都焼尽──敵対勢力の打倒
  2 軍事政権の構築──平氏総官の創設
  3 京の改造──新首都の構想
  4 清盛の死──猛き者の最期

終 章 平氏の滅亡

  むすび
  文庫版あとがき

  参考系図
  参考略地図
  主要参考文献
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