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総理とお遍路

著者: 菅 直人
発売日
2015年10月10日
在庫なし
902
在庫がありません
ISBNコード
9784040820163
レーベル
角川新書
商品形態
新書
サイズ
新書判
商品寸法(横/縦/束幅)
108 × 173 × 9.0 mm
総ページ数
216ページ
10年かけて歩いた四国八十八カ所。総理となった者は何を思い歩いたのか。
元総理大臣の著者が、2004年から10年かけて歩いた四国八十八カ所のお遍路の様子を記す。著者のお遍路は7回にわたる「つなぎ遍路」で行われた。スタートは2004年7月のこと。この時は、のちに誤解とわかる「年金未納問題」で、民主党党首を辞したことでお遍路に向かう時間ができたものだった。著書のお遍路は激動の10年のなかで行われている。民主党が政権交代を実現し、著者自身が総理大臣となり、大震災と原発事故に直面し、そして総理を辞し、民主党が下野するという10年。振り返ると、東京から四国に向かうとき、著者は苦境の中にいるときが多かった。そうした旅立つ前の永田町での出来事を踏まえながら、歩きとおした1100キロメートル以上の記憶をつれづれに記していく。総理となった者は、なにを思って四国を歩いたのか。

目次

第一章 「お遍路」前史――司馬遼太郎、空海、高野山
空海との出会い
政権交代に王手
高野山へ
年金未納問題と、妻・伸子のくも膜下出血
選挙応援で「お遍路」の下見
参院選の勝利、お遍路を決断
「お遍路」の具体的な準備

第二章 「お遍路」の始まり
坊主頭になる
1番札所・霊山寺へ
参拝の方法
押しかけてきたマスコミ
初日は5番札所まで
歩き遍路の道
お遍路の宿
お遍路の十戒
「歩き」だと尊敬される

第三章 お遍路の間は、不悪口  00
宿代を払い忘れる
一緒に歩いた記者とは親しくなる
道を間違える
「遍路ころがし」
バス・ツアーのお遍路さんたちと記念撮影
太龍寺のロープウェイには乗らず
徳島23霊場、終える
「修行の道場」高知へ 
御厨人窟で、空海を感じる
八十八カ所、すべて歩くと決意
最初のお遍路を終えて

第四章 高知県との縁が深まる
転んでもただでは起きない――永田町での反響
富士山登山での教訓
「すがすがしい気持ちで再出発」―2回目のお遍路
西寺と東寺
再び「遍路ころがし」
30キロ以上の間隔が続く
台風被害の視察で、再び室戸へ
12月のお遍路――3回目のお遍路
81・6キロを4日かけて歩く
足摺岬

第五章 遠くて近かった政権交代
郵政選挙での敗北
民主党、トロイカ体制
足摺岬の金剛福寺から再開――4回目のお遍路
三原村でお祭りに参加
日大全共闘の闘士と知り合う
41番まで到達できず
小泉政権から安倍政権へ
参議院選挙で民主党勝利
福田政権時代の衆参の「ねじれ」
政権交代前最後の旅――5回目のお遍路
この後3年預かってもらうことに
麻生内閣時代、民主党は鳩山代表へ

第六章 政権時代
民主党政権の誕生
鳩山首相辞任、総理就任
参院選での敗北と代表戦
東日本大震災と福島原発事故
日本壊滅の危機
神仏のご加護
菅おろし

第七章 総理退任後のお遍路
総理大臣を退任して考えたこと
SPと秘書が同行する3人旅
3年ぶりの再開――6回目のお遍路
猟銃免許を持つ住職
不思議な男との同行
最高峰・雲辺寺へ

第八章 結願
脱原発と再生可能エネルギー
民主党、政権を失う
伊方原発反対集会からの出発――7回目のお遍路
俳句との出会い
満濃池を訪れる
かんぽの宿の豪華さに驚く
空海は相対性理論を知っていた?
結願
達成の喜びと、寂しさと

あとがき