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動物と話せるお医者さんが巨大化!? 月でサバイバルする大ピンチの第8巻
動物と話せるお医者さんが巨大化!? 月でサバイバルする大ピンチの第8巻●あらすじ
月についた先生とトミーたち。行く先々で出会うのは、巨大カブトムシに巨大コウノトリ、そしてぶきみな巨人の足あと。みんなこちらを見はっているみたい。やがて先生まで巨大化して…。絵53点、大ピンチの第8巻!
●新訳ドリトル先生シリーズについて
動物のことばが話せるお医者さん、ドリトル先生。博物学者でもある先生は、助手のトミー少年や動物たちとともに世界中を冒険します。海ぞくと対決したり、巨大カタツムリと海底旅行したり、サーカス団や動物園も作って、月旅行なんかもしちゃったりして! びっくりゆかいなお話がいっぱい! そして、すべて読みおえたとき、この壮大な動物と人間の物語に、きっとあなたは胸をうたれ涙します。一生の宝物になる名作です!
●新訳のここがポイント!
「ドリトル先生」といえば、先行の井伏鱒二訳(岩波文庫)を思いうかべる方も多いかと思いますが、あちらは1951〜79年にかけて出版されたもので、時代の制約もあったせいか、原文どおりに訳されていないところも多くあります。ですが、本作ではそうした点をすべて改めています。
・ダブダブが焼くおやつが先行訳では「パン」だが、正しくはイングリッシュ・マフィンであるため、新訳では「マフィン」に。
・ガブガブの好物は先行訳では「オランダボウフウ」だが、正しくは「アメリカボウフウ」。新訳ではこれを英文そのままの「パースニップ」に。
・世にもめずらしい動物pushmi-pullyu(頭が二つある動物)は、先行訳では「オシツオサレツ」だが、新訳では「ボクコチキミアチ」に。
などなど、イギリスの文化背景を知っていないと正しく訳せないくだりが今の日本語で美しく訳されています。
著訳者プロフィール
●河合 祥一郎:1960年生まれ。東京大学教授。訳書に『新訳 ふしぎの国のアリス』『新訳 ピーター・パン』『新訳 赤毛のアン 完全版』『新訳 星を知らないアイリーン おひめさまとゴブリンの物語』や「新訳 ドリトル先生」シリーズ(すべて角川つばさ文庫)など。公式ブログhttps://ameblo.jp/shoichiro-kawai/
●patty:新進の女性イラストレーター。愛犬は黒いシバ犬。『新訳 飛ぶ教室』『泣いた赤おに 浜田ひろすけ童話集』(ともに角川つばさ文庫)の挿絵も担当。