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道元入門

カバーデザイン: 谷口 広樹
発売日
2012年11月22日
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ISBNコード
9784044089061
レーベル
角川ソフィア文庫
商品形態
文庫
サイズ
文庫判
商品寸法(横/縦/束幅)
105 × 149 × 9 mm
総ページ数
224ページ
欲を捨て、ただ坐る――。深遠な思想をわかりやすく読み解く!
貴族に生まれた道元は、朝廷と幕府の権力抗争のさなか13歳で仏門に入る。のち仏教界の乱れた風潮を憂い、真の仏祖を求めて中国へ。人生の師との出会い、厳しい修行を経て「只管打坐(ただひたすら坐禅すること)」に悟りを得る――。中国での僧たちとのやり取りを会話形式でわかりやすく紹介。激動の鎌倉期に武士をはじめ多くの信者を集め、坐禅を実践。『正法眼蔵』ほか多くの著作を遺した巨人の生涯や思想・現代的意義に迫る!

目次



第一章 道元の生涯

第一節 誕生から出家・修学
一 誕生から出家
二 正伝の仏法への目覚め
三 疑問を抱く

第二節 中国留学
一 明全と入宋
二 仏家と国家
三 老典座との出会い
四 何のために
五 如浄との出会い
六 明全の死
七 如浄の教え
八 梅の実が熟すとき

第三節 帰郷
一 如浄との別れ
二 弘法救生の誓願を抱いて
三 『普勧坐禅儀』の撰述

第四節 京都での道元
一 興聖寺を開く
二 道元僧団の躍進
三 比叡山の圧迫

第五節 入越
一 永平寺を開く
二 行持
三 鎌倉下向

第六節 示寂

第二章 道元の思想

第一節 ただ坐る──坐禅の仏法
一 道元が伝えた坐禅──坐禅との出会い
二 坐禅は何もならない──無所得の坐禅
三 坐禅に肩書きはいらない──仏を行ずる
四 ただ坐る──只管打坐
五 えせ坐禅

第二節 真理を表現する──道得の仏法
一 真理は言葉によって表現できる──道得
二 道元の言語表現──言語を超えた言語(超言語)

第三節 遥かなる道を生きる──行持道環の仏法
一 修行に終わりはない──行持道環
二 釈尊に近づきたい──積功累徳

第四節 道元の修行観
一 真理を行ずる──作法これ宗旨
二 自己をわすれる──仏祖にしたがう
三 因果を超越する──大修行
四 現実を生きる──夢中説夢
五 悪いことができない──諸悪莫作

第三章 道元と現代

第一節 道元と葬式仏教

第二節 道元思想の現代的意義

道元略年譜
中国歴遊行程図
より深く知りたい人のために
文庫版あとがき