- ISBNコード
- 9784044081089
- レーベル
- 角川ソフィア文庫
- 商品形態
- 文庫
- サイズ
- 文庫判
- 商品寸法(横/縦/束幅)
- 105 × 149 × 10.5 mm
- 総ページ数
- 272ページ
漢文との格闘が、日本の「知」を創った!
政治と学問、隠逸と感傷を軸とする漢文脈は、幕末の志士や、漱石・鴎外をはじめとする明治知識人たちの思考と感情の支えとなった。一方、機能化された訓読体は、文明開化のメディアとなり、新しい「文学」への道を用意する。漢文は言文一致で衰えたのか、いまなお日本文化の底に流れているのか――。大げさで古くさい文体でもなく、現代に活かす古典の知恵だけでもない、「もう一つのことばの世界」として漢文脈を捉え直す。
目次
はじめに
序章 漢文脈とは何か──文体と思考の二つの極
第一章 漢文の読み書きはなぜ広まったのか──『日本外史』と訓読の声
第二章 国民の文体はいかに成立したのか──文明開化と訓読文
第三章 文学の近代はいつ始まったのか──反政治としての恋愛
第四章 小説家は懐かしき異国で何を見たのか──艶情と革命の地
終章 漢文脈の地平──もう一つの日本語へ
文献案内
あとがき
序章 漢文脈とは何か──文体と思考の二つの極
第一章 漢文の読み書きはなぜ広まったのか──『日本外史』と訓読の声
第二章 国民の文体はいかに成立したのか──文明開化と訓読文
第三章 文学の近代はいつ始まったのか──反政治としての恋愛
第四章 小説家は懐かしき異国で何を見たのか──艶情と革命の地
終章 漢文脈の地平──もう一つの日本語へ
文献案内
あとがき