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私とは何か? 生きるとは何か? 究極の問いに答える実践哲学への招待。
〈目次〉はじめに
序章 束の間の少年 〈少年知〉の輪郭
1 ピーターパン
2 少年の「類似体」
3 ピーターパン2
第1章 不思議さのさなかを生きる 寺田寅彦(一八七八〜一九三五年):永遠の科学少年
1 少年が生きる不思議さの感覚
2 多様な現象を見る眼の形成
3 自己組織化する世界のなかで
4 完成による推論
第2章 身の丈を一歩超え続ける アンリ・マティス(一八六九〜一九五四年):終わりのない工夫の連鎖
1 「ふんわりとした開放感」の人
2 色の発見
3 時代の偶然
4 相棒
第3章 成熟しないシステム 坂口安吾(一九〇六〜一九五五年):人間の番外地
1 無垢の魂
2 おのずと欠落していくものへの快と「悲哀」
3 〈束の間の少年〉の結晶体
4 異系発達の者たちの傍らにいる安吾
終章 オートポイエーシス少年 哲学の彼方へ
1 オートポイエーシスとは何か
2 オートポイエーシスの応用
あとがき
参考文献
著訳者プロフィール