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青春論

660円(税込)
発売日2014年07月25日

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  • ISBN コード : 9784044094676
  • サイズ :文庫判    総ページ数: 176
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 105 × 149 × 7.0 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

青春時代の「感動」こそが、その人の一生を決定するのではあるまいか。

青春は第二の誕生日である。青春時代の感動こそがその人の一生を決定するのであり、友情と恋愛に対峙する「沈黙」のなかで、「秘めごと」として自らの精神を育てなければならない――。人間と文明を問い続けた評論家・亀井勝一郎の鮮烈な人生観は、高度経済成長に飲み込まれていく戦後日本の青年に大きな影響を与え、いまだ色褪せることがない。独特のアフォリズムに満ち、生きることへの熱情に貫かれた名随筆。解説・池内紀

著訳者プロフィール

●亀井 勝一郎:1907(明治40)年、函館生まれ。評論家。東京帝国大学文学部美学科中退。治安維持法違反容疑で検挙投獄されたことを契機として転向。1935(昭和10)年、保田與重郎らと同人誌「日本浪曼派」を創刊する。文芸評論家として旺盛な執筆活動を続け、戦後は大和への旅をとおして育まれた仏教美術や古典への関心から活発な文明批評を展開、「日本人の精神史研究」(1959年連載開始、1965年に菊池寛賞受賞)をライフワークとした。著書に『大和古寺風物誌』『愛の無常について』『恋愛論』などがある。1966(昭和41)年没。

目次

第一章 青春を生きる心
青春とははじめて秘密を持つ日
人生の目的とは何か──ある女性への手紙
おとなと青年

第二章 愛に生きる心
恋愛は失恋と別離を含む
愛と孤独
愛を生む怒り
人間愛を育てる集り

第三章 理想を求める心
現実の奴隷になってはならない
ユートピアを語ろう
軽信の時代と精神の健康──「常識ある狂人」から脱けだそう

第四章 モラルを求める心
モラルの探求
神聖と獣性のたたかい
自己の自由を守る精神

第五章 日本をみつめる心
島国の悲しさ
実験国家から理想国へ

第六章 明日に生きる心
新しいタイプへの期待
新しい時代は若い声から
若さに期待するもの

 後記

 注解
 初出
 解説  甦りの物語   池内 紀