江戸名所図屏風を読む
横溢する遊興的な雰囲気はどこからくるのか。絵画史料論の鮮やかな展開。
定価:
1,980円(税込み)
発売日:2014年09月22日
- ISBN コード : 9784047035478
- サイズ : 四六判 総ページ数: 268ページ
- 商品寸法(横/縦/束幅): 127 × 190 × 15.2 mm
- ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります
●黒田 日出男:1943年生まれ。東京大学名誉教授・群馬県立歴史博物館名誉館長。文学博士。著書に『江戸図屏風の謎を解く』『源頼朝の真像』『国宝神護寺三像とは何か』『豊国祭礼図を読む』など多数。絵画史料論・歴史図像学が専門。
〈目次〉
プロローグ 近世初期の江戸図屏風とその読解
1 歴博本「江戸図屏風」をめぐる近年の動向 新たな読解へ
2 出光本「江戸名所図屏風」の研究史
3 動物で浮かび上がる景観年代 運送手段としての馬と牛
4 浅草三十三間堂の創建 景観・制作年代の上限は寛永二十年
5 「江戸名所図屏風」の全体的読解へ
6 「船遊び」と幕紋の船 船の読解
7 向井将監家の人々 注文主を絞り込む
8 十七世紀中頃の「かぶき者」 人物表現と風俗の読解
9 注文主─「かぶき者」の趣味と願望
エピローグ 作品誕生の現場へ
主要参考文献
あとがき