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夕方になったら、きぃつけなあかん。闇は身代わりを探しているのだから――
私の一族は「うつるイボ」ができる。イボができた私に母はイボを取ってくれる神様を教えてくれた。イボ神様の謎を解くために和歌山に向かった……。(「イボの神様」)。卒業以来初めての同窓会で、今では誰も連絡先のわからないという、神秘的な雰囲気の漂う女の子の話題になった。ところがその晩、実家の母親から連絡があり……。(「ことほぎの家」) 。ほか娘を神に取られた母の壮絶な心情を描いた「赤べべ」、夫殺しという無実の罪を着せられた妻の狂気を描いた快作「晴れ女の耳」、海にすむ河童を題材にした「先生の瞳」など、全7編。著訳者プロフィール
目次
ことほぎの家
赤べべ
晴れ女の耳
先生の瞳
サトシおらんか
あやっぺのために